PrEP

編集長：今朝、目に入ったHIV関連のNewsです。

Interim Guidance for Clinicians Considering the Use of Preexposure Prophylaxis for the Prevention of HIV Infection in Heterosexually Active Adults. (MMWR Vol. 61 / No. 31)

治療の進歩がまた新しい苦悩を現場に持ち込むという良い例です。

化学療法がHIV感染症の広がりを極めて有効に阻止する・・という情報は、Epidemiology的にGood　Newsとして報道されました。しかし同時に現場の困惑は大きなもので、多くの同僚が「うちではやれない。診療のCapacityは既にパンク状態。更に薬代は・・」といった感じです。

何しろ健康な非感染者、場合によっては知らずに妊娠している非感染者に化学療法を行う可能性もあるのですから・・

Guidelineで編集長が大事と思った点は・・・

・HIV感染症の有無が分からない状態でのPrEPは駄目。（非感染症と思ったが耐性HIVが居た・・なんて事がないように。）
・PrEPはHIV感染予防のひとつOptionであり、他の有効な方法も忘れない。
・開始前に妊娠検査をし、もし妊娠が判明すればPrEPのProとConを良く話し合う。
・PrEPの長期安全性は不明な事を理解。
・PrEPの有効性はAdherenceに依存性。

（写真：ElegantでFancyなフレンチですが、何かあまりに小さくて食道通過後、「何食べたんだっけ・・」となる前菜）