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Channel: 感染症診療の原則
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ボストンからのお便り(医科歯科の学生さん ハーバード奮闘記)

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学部のうちから、自分とは異なる価値観やシステムをもつ人や専門集団を見聞きするのはとてもよい経験だと思います。

よいところは取り入れたり、それちがうんじゃない?なところは、議論もできるし。
100%の正解のない領域だからこそ、広く学ぶ目や心を若いうちにもてるといいなあと思います。

なので、青木編集長は、自分のネットワークを積極的に若い先生や学生に活用しています。
1年間に受ける留学相談もかぞえきれません〜。

(追記:「ぼく/わたし、留学したほうがいいでしょうか?」という漠然とした迷子な相談には対応できません。また何を学んだらよいでしょうか?という段階での他力選択願望にも対応できません)


ある日は、医学生が積極的なはたらきかけがありました。

青木編集長と相談をして専門医の濃密なごはん会に学生さんをご招待。

おそらく緊張されたとおもいますが、右にハーバードの先生、左に青木編集長という濃い席にあえて座っていただきました。

そこだけで終わらないで、続きがあるんですよね。このように留学先で、あるいは帰国後に、報告をしてくださる方もたくさんいます。

(サポートした後に音信不通になる人も分母が増えると一定数いますけどね。編集長しょぼん・・)

東京医科歯科大学の学生さんによる広報活動のブログ

編集部アドレスあてに報告メールがきたので、その記載の一部(関連部分)を紹介させていただきます。

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ドクター・ライアンとの再会

マサチューセッツ総合病院(MGH)からライアン先生がやってくる! そんなことがきっかけで突如懇親会に押しかけたにも関わらず、快く出迎えてくださった青木眞先生。この場をお借りして、改めて心からお礼申し上げます。懇親会では左隣に青木先生、右隣にはライアン先生と、今思い返せば何とも豪華な配置。もやもやとした思いを全てぶつけたところ、青木先生からは数多くのアドバイスをいただきました。何より「臨床をしっかりやっていると、2SDの幅が広くなるんです」とのお言葉は、ゆっくりとした優しい語り口も相まって私に強い印象を残しました。

懇親会で出会ったライアン先生は、MGHでTravel Advice and Immunization CenterとTropical Medicine CenterのDirectorを務める、熱帯医学の第一人者。UpToDateの熱帯医学のページやNew England Journal of Medicineの総説も、何とライアン先生自ら執筆されています。「どうして感染症内科を志したのですか」などと素人同然の質問をぶつけてしまいましたが、ライアン先生は笑顔で感染症内科を志望するきっかけとなった本(原著Paul de Kruif "Microbe Hunters")を紹介してくださり、別れ際には「ボストンについたら教えてね」と声をかけていただきました。

そんなご縁もあり、先日MGHの感染症内科をライアン先生自ら(!)ご案内いただきました。迷路のようなMGHのビルを歩き回り、やっとたどり着いた先は・・・なんとビルの1フロア全てが感染症の研究室。

きらきらと輝く新しい外来棟は感染症内科だけで20近い診察室を構え、熱帯感染症のみならずあらゆる感染症の患者がやってきます。しかもライアン先生は臨床と研究の双方に従事しながら、その一環としてバングラデッシュのコレラ対策も行っているとのこと。そんなお忙しい中1時間もかけてMGHをご紹介いただき、貴重な体験をさせていただきました。

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このような機会を全員が得られるわけではないので、他の人にも伝えたい、と思っていただけるのはありがたいですね。そのような若い人がたくさん育ちますように♪

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