編集長の長年の理解は、嫌気性菌と腸球菌はOpportunisticで感染巣にいても、E.coliなど他の凶暴な細菌が治療されて消えれば、自分たちも立ち去る。
その証拠にセフメタゾールが有効であった腹水を伴う腹膜炎が後に腸球菌陽性であったことなどザラにあります。
しかし時代と共に編集長のこの考えを変える必要が出てきているかも知れません。
(少なくとも菌血症では)嫌気性菌の同定と感受性が重要である可能性を示す教育講演が今年のESCMIDであったからです。
Anaerobic bloodstream infections: diagnostic and treatment strategies
講師の一人:U. JUSTESEN先生の「Diagnostic methods and resistance detection in anaerobic BSI」
Sampleを以下に:
#1:感受性が重要?
B.fragilisがMEPMやTAZ/PIPCに耐性(14のEU国で約1/4が)
#2:同定が重要?
Bacteroides pyogenesが血培で生えたけれど、感染巣は猫咬症による傷。
大腸ファイバーやらないで良かった!!