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Channel: 感染症診療の原則
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飛沫は飛ばないがソーシャルディスタンスが難しい

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(感染症とその周辺シリーズ)ほぼ1年たった。会話したら飛沫がとぶんだなーとか、だからマスク皆でしとこうよ、が日常になった。おかげで新型コロナ以外のウイルス感染症も流行していない(ようにみえる。そもそも検査で確認しているのか不明)。
「ソーシャルディスタンス」は当初からしっくりこなかったし、これ以外にも皆の気持ちを冷えこませた単語は多かった。距離ならソーシャルじゃなくてフィジカルだろ?という指摘もあった。患者団体などから、偏見差別につながるイメージを持つ人がいるといけないからやめてほしいという意見は初期から出ていた。
そういった声を聞ける場にいることも感染症対策では重要だ。似たような考えの人たちだけで、そこで違和感がないからといって新しい言葉がぽんぽんでてきては、対象との距離が広がるばかりだ。この場合のSDは縮めないといけない距離だ。
そして距離を保っていたら別の問題が生じた。寂しいのだ。人との交わりがないことは、交わっても一緒においしい食事を囲めないとかお酒もどうかという忖度の空気の中で悲しいのだ。職場から外食制限をかけられている人もいる(一人なら、同居者とならいい、という常識的な説明をしない施設もある)。短期間なら耐えられるけど、いつまで続くんだよ!そう表立って声にできない人にはオンラインの交わりは一つのチャンネルとして光だった。
しかし、ここへきて新しいSNS的なものでのトラブルも発生している。参加のためには誰かの招待が必要で、そこでは電話番号登録がいる。新しい希望と選ばれた感覚的な、ちょっと"上がる"感じがいい。
心配しつつも参加してみたら楽しい(だって交わりに飢えていたから)。テンション上がる会話は楽しい。同じようなことに関心を持つ人たちの集会というのはそういうものだ。
飛沫は飛ばない安全な空間だが、ここで問題になるのがまさにSD。単発で終わる関係ではない設定だと、仮想空間、場での距離をとるのはとてもたいへんなのだ。
楽しいけれど、そこにいる人の背景とかよく知らないような集まりもある。
誰か信頼している人が管理者なのか、誰が管理者なのか、途中で情報を削除してもらえることは可能なのか。
録画や録音禁止を厳守することは難しい。
楽しく安全にやれている人はいいけれど、すでにトラブルがおきているのでネットで紹介されていた下記の情報を紹介しておきます。
2/1のClubhouse退会アプリからは退会できないアプリにメールアドレスを登録 ・登録したメアド、携帯番号、アカウント名、名前を記載して「support@joinclubhouse.com」へ英文メール送付 する。
ログインできなくなっていれば削除完了。
参考:Clubhouseは退会できない?退会方法と手順を徹底調査!再開はできる? - ASANONBLOG https://asanonblog.com/news/clubhouse-taikai/ 

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