Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

トルコの抗菌薬と耐性菌

$
0
0
トルコは、なじみのある方と全くない方といるとおもいます。
ヨーロッパとアジア/ロシアの間に位置し、現在、どんどん経済成長がすすんでいる国です。EU加盟準備の段階に入っています。

そのトルコでは、以前から「違法薬物」が問題になっています。この場合、いわゆるドラッグではなくて、ブラックマーケットで処方箋薬(もどき)が販売されていることにありました。
この関連で昨年も150名以上が死亡しています。

そんなこともあって、トラックバック、トレーサビリティを高める取り組みが行われています。

ITSという仕組みで、現在は導入の過渡期でありますが、2013年には処方もデジタル化しようということになっています。

簡単にいいますと、ロット単位でバーコードやQRコードをおえるようにし、そこには価格、使用期限等を含めた情報をいれています。
最終的にバーコードをぴぴっと処方箋薬局で読むと、何月何日に、誰に対してなんという薬がどれだけ、なんという医師のオーダーのもとにどの薬局からでたかを国が管理する仕組みです。



ということで。
この関連の通訳をするのが今回の青木編集長のミッションでした。
通訳だけではなんですので、時間のゆるす範囲で感染症関連のヒアリング等もしています。

医師が処方をした場合、個人の費用負担はほとんどないわけですが、薬局でお金を出せば抗菌薬はじめとする処方箋薬が買えてしまうということは盲点になっています(麻薬以外は購入可能)。

耐性菌については、大きな病院からは毎日データ入力がされていますが、多の医療機関の状況は不明。

市場にはジェネリックもはいっていますが、先発薬を希望する患者さんも多いそうです(この場合は自分でお金を負担)。

ちなみに、、トルコはメディカルツーリズムでも有名です。EUや中近東から患者さんがきています。
米国のがんセンターのプランチもあります。


以下、写真集。





























Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles