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Channel: 感染症診療の原則
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プライマリケア診断塾「腫瘍マーカー」勝俣先生 Q&A

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第4回プライマリケア診断塾「腫瘍マーカー」勝俣先生のQ&Aが出来ました。


ご質問

① hCGの重要性をよく感じました。妊娠中か否か、初期段階においてのがん合併に関してはどのような形の段階を踏むべきなのでしょうか?
【回答】お問い合わせありがとうございます。若年者で、がんを疑った場合、hCGはチェックしておきたいですね。妊娠でも上昇しますので、妊娠の鑑別は必要になるかと思います。


② 目からうろこのお話、ありがとうございました。ところで、最近よく聞くリキッドバイオプシーと腫瘍マーカーの違いを教えてください。
【回答】お問い合わせありがとうございます。リキッドバイオプシーとは、血液などの体液サンプルを使って、がんゲノムを検出することにより、がんの診断や治療効果予測を行う技術です。実用されている例としては、肺がん患者に対して、EGFR T790M変異検査が血漿検体で保険適用になっています。ただ、これは、肺がんの診断をするというよりは、オシメルチニブという薬剤の適応になるかどうか調べる検査です。今後は、こうしたがんゲノム検査を血液サンプルで診断するという技術がどんどん発達してくるので、生検の代わりになるような時代が来るかもしれませんね。


③ 腫瘍マーカーの特性を理解することの必要性、やみくもに使うべきではないことが良くわかりました。ありがとうございました。
教科書などでは、腫瘍マーカーにはダブリングタイムを指標にした使い方があると紹介されていますが、このような使い方であれば、がんに対する感度不足や特異性の問題を軽減できるように思うのですが、どのようにお考えでしょうか?
【回答】お問い合わせありがとうございます。腫瘍マーカーのダブリンぐタイムを指標にした研究はこれまで多くなされていますが、臨床応用するまでの確固たるエビデンスにはなっていないというのが現状です。


④ 原発性腹膜癌の診断に、CA125/CEAが有効とのことでしたが、これは血清で測定すべきでしょうか、それとも腹水で測定すべきでしょうか?
【回答】お問い合わせありがとうございます。血清です。




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