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薬剤師のためのベッドサイドティーチング第2回 症候論 by 須藤先生 Q&A

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薬剤師のためのベッドサイドティーチング第2回
症候論 by 須藤先生 Q&A


1.質問内容 : 病棟業務で、患者様の異常な所見を薬剤師が発見した場合、医師に伝えるとき、表現で気をつけるポイントなどがあれば、ご教授願います。

質問の意味が分かりにくいのですが,その所見を観察したまま自分の言葉で伝えれば良いと思います。実際に発見した所見をコトバとして表現するときに,誤った置き換えになるのを避けるためには,なるべく客観的にそのままを表現するのが良いと思います。またその所見が異常かどうか自信がなくても,その疑問も含めて伝えてはどうでしょうか。フィードバックを受けることで学ぶことは沢山あると思います

2.質問内容 : 在宅で発熱患者さんに接する事が多いのですが、患者さんはなかなか症状を訴えません。
こういった患者さんと接する上でどんな点に留意したら良いでしょうか?

発熱の原因として頻度が高いfocus(肺炎や尿路感染など)にまず注意して,病歴(症状のおきかた)や所見を積極的に探しにゆくことでしょうか。例えば,突然に発熱した,悪寒があった,今までなかった咳をするようになった,尿がいつもより濁っているとか,本人が訴えなければ家族から情報を得ることが必要かもしれません。症状を訴えない患者さんの場合は,家族からみて「何か普段と変ったところがないか」をという聞き方をするのも良いかもしれません。いずれにしても身体所見以外には患者以外(家族や介護者)からの情報が重要な手がかりになります。

また、こういった症例にはキノロンが投与されるケースが多いのですが、先生方のお考えを教えて下さい。

これも何とも答えにくいのですが・・・実際問題として,「何に対して」抗菌薬を投与するかが投与する時点である程度明確になっていることが大切ではないかと思います。それによってキノロンの投与が適切である場合もそうでない場合もあります。経口投与で頚静脈投与とほぼ同等の血中濃度が得やすいことが選択される原因かもしれません。一方でキノロンは濫用されることが多いことは知っておいた方がよいと思います。

3.質問内容 : 22枚目のスライドについて
関節炎から腸腰筋膿瘍に至った診断理由をもう少し詳しく教えていただきたいです。

  多発化膿性関節炎があることから菌血症を伴っていることが強く疑われます。化膿性関節炎→菌血症→腸腰筋膿瘍,あるいは菌血症→化膿性関節炎・腸腰筋膿瘍といった進行様式が考えられました。この患者では,腰痛を訴えていたことから腰椎の化膿性脊椎炎や腸腰筋膿瘍の可能性を疑ってCTやMRIを行い診断に至りました。

15年前↓↓


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だいぶ前↓↓

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