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Channel: 感染症診療の原則
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ICAAC2015 Session48 「抗菌薬使用の量的・質的評価」#4

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ICAAC2015 Session48 「抗菌薬使用の量的・質的評価」#4

次の演者はSt.Louis, Barnes-Jewish Hosp.のMatthew Crotty先生
演題は「ウイルス性肺炎に対する抗菌薬の臨床的な影響:Impact of antimicrobials on clinical outcomes in Viral pneumonia」

■背景:
・ウイルス性肺炎の原因微生物を検出する精度が上がっている。(FilmArray® Respiratory panel:FARP)test
・ウイルス検出精度が上がれば、不要な抗菌薬の使用が減り、耐性菌の割合が減るのでは

■研究デザイン:
・単一の施設Barnes-Jewish Hospでの後ろ向き検討。ウイルス性肺炎の症例に対するエンピリカル、非エンピリカルな抗菌薬使用を検討。
・Inclusion規定:18歳以上、72時間以上は病院に居た、ウイルス性肺炎を確定、胸部写真は肺炎像あり、細菌性の原因は検出無し。

■結論:
・ウイルスが検出されてもエンピリカルな治療を続けても予後に関係無い
・ウイルス性肺炎に抗菌薬がエンピリカルに使用されても、後にMDRの感染症が増えるでもなかった。(但しSample数は少ない等の弱点あり)

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