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Channel: 感染症診療の原則
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ICAAC2015 「先進国と途上国における結合型肺炎球菌ワクチンの有効性」#3

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本日の演者はUniv. of Western AustraliaのPeter Richmond先生
演題は「Preventing Early Pneumococcal Disease: The potential role of Maternal and Neonatal Immunization」

■概略:
・この演題では、新生児にのしかかる肺炎球菌感染症、母体と新生児にワクチン接種する意義、新生児に対するPCV、PPVの科学的Dataを扱います。

・世界的に見た、生後1ヶ月から59ヶ月までの、肺炎球菌感染症の発症率


O'Brien KL, Wolfson LJ, Watt JP, Henkle E, Deloria-Knoll M, McCall N, Lee E, Mulholland K, Levine OS, Cherian T; Hib and Pneumococcal Global Burden of Disease Study Team.
Burden of disease caused by Streptococcus pneumoniae in children younger than 5 years: global estimates.
Lancet. 2009 Sep 12;374(9693):893-902.
PMID: 19748398


・生後、最初の2-3ヶ月における肺炎球菌感染症の問題が大きい。
・殆どの急性下気道感染症による死亡は生後6ヶ月で生じる。菌血症を伴う肺炎球菌肺炎の26%が生後3ヶ月までに生じる。
・そこで新生児期のタイミング良いワクチン接種が重要。
・保菌状態もリスクである。
・既に実績を上げている母体に対するワクチンもある。例:HBV,BCG,OPV,Tetanus

■先進国での新生児ワクチンの必要性は?
・生後3ヶ月まで侵襲性肺炎球菌感染症は少ない。
・乳児のワクチン体制が整っており群免疫が存在。
・途上国に比較して生後6ヶ月までの保菌率が低い。

■新生児のPCVワクチンについて
・認容性は高い
・PCVの0-1-2月、0-6-14週、スケジュールは免疫源性があり、今後の免疫記憶の準備をする。primes for memory
・生後初期の保菌は、あまり減らさないようだ。
・ハイリスク乳児に対する有効性の検証が必要。

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