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Channel: 感染症診療の原則
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ICAAC2015 Session036 環境や食品関連の耐性菌問題 #3

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次の演者はスイスのベルン大学のAndrea Endimiani先生
非常に聞きづらい英語でした・・。

演題はPets and wild animals

■ポイント:
・wild life : 狐と鳥、動物園、
・野生動物にもESBLやAmpCなどが居る。Petも抗菌薬で治療されるのでESBLなどは居る。ヨーロッパ、米国、亜細亜、アフリカなどから報告されている。
・地上の動物ばかりでなく、鳥や魚からも検出。

■結論:
・ペットや野生動物は耐性菌の重要なReservoirである。
・野生動物は耐性菌の拡散にも関与している。
・野生動物の耐性菌が人間にどのような影響を与えるかは不明。

―――――――――

次の演者はAgriculture and Agri-Food CanadaのEdward Topp先生

演題はAntimicrobial resistance (AMR) and agriculture: Food production and AMR enrichment; Food as a vehicle for AMR dissemination. (農業と耐性菌:食品の生産と耐性の増加。耐性を拡散させる食品)

■ポイント:
・食品の生産。耐性菌の出現、そして拡散。その根拠となる証拠
・食品の生産と耐性の関係。どのようにしたら耐性の問題を減らせるか?
・今後の優先課題とチャレンジ
・耐性問題のHotspotsとなりうる領域(one-healthとして考慮すべき領域の例)
①病院内での抗菌薬適正使用
②食肉用動物・耐性と抗菌薬適正使用
③水産関係と耐性(漁業水産関連、再生水)の問題
④哀願動物

・食品と耐性菌問題
①食品が耐性菌で汚染されている(これでは人が直接、耐性菌に曝露している)
②食品に添加されている事がある非病原性微生物に耐性遺伝子が存在しうる。これが病原性微生物に付与されるかも

・カナダにはNational Antimicrobial Resistance Monitoring System(NARMS)がある。
・NARMS2012年の報告では・・
①Campylobacterの25%がCiprofloxacin耐性 >>> Enrofloxacinが養鶏から排除された
②Shigellaの2%がCiprofloxacin耐性、4%がAzithromycin耐性。そして増加傾向
③旅行者でSalmonella enteritisはナリジキシック酸に耐性、Ciprofloxacinに低感受性

・農産物ではどうか? 時に肥料などは再利用されたりしているが・・

・カナダで食肉用動物に認可されている抗菌薬(成長促進剤・感染予防・感染治療)


・抗菌薬を使用せずに動物を育てる事を考える時かも・・

「Session036 環境や食品関連の耐性菌問題」は本日で終わりです。

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