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Channel: 感染症診療の原則
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ICAAC2015 Session036 環境や食品関連の耐性菌問題 #2

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ICAAC2015 「036 - Surrounded by the Enemy? The Environment and Foodstuffs as Sources or Reservoirs of Antimicrobial Resistance Threats」

本日の演者はメリーランド大学School of public healthのAmy Sapkota先生

演題:Aquatic Environments as Reservoirs of Antibiotic-Resistant Bacteria(耐性菌の源としての環境水資源:編集長意訳)

■講演の概要
1)環境資源であり、耐性Sourceでもある水資源
2)人間はどのように曝露しうるか?(トマト農場を例に)
3)再生水と耐性菌

■Big picture
・地球上の水の流れ・動き


・如何に淡水が重要であるか。地球上の水の97.5%は塩水。淡水は2.5%に過ぎず、その殆どが氷河のようになっており使えない。
使える湖や川の水は全体の0.3%に過ぎず、そこに極めて多種類の耐性菌がいる(編集長は驚く)


・多種の耐性菌の居る水資源に抗菌薬が流れ込み選択圧をかけている。また耐性遺伝子などが水に運ばれて他の場所にも行く。
・この水中の耐性がどのように人間に届くかのか?(農業水、製薬会社の工業水、野菜・果物を通して)

■再生水の問題
・水資源の枯渇が再生水の利用に拍車をかけている。
・再生水の中には化学物質や微生物が残っている!!
・但し連邦政府は再生水の安全な利用について法律は無い。
・水の中にはMRSAといった細菌が存在する。しかし公衆衛生上のImpactは検討されてない。

■結論:
・環境の水は複雑な耐性のSourceとなりうるし、人間に耐性菌問題が到達する道筋も色々と可能性がある。
・環境中の耐性が人間にどのような影響を与えるかは現時点で不明
・環境の水の微生物と体内の微生物(Microbiome)の関係は今後の研究課題である。

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