ICAAC/ICC 2015 Review
本日もBaylor Coll. of Med.のMorven Edwards先生です。
VZV続き
Lal H, Cunningham AL, Godeaux ZOE-50 Study Group.
N Engl J Med. 2015 May 28;372(22):2087-96
PMID: 25916341
コメント:
・生ワクチンでも必ずしもCompromisedHostに禁忌ではない。
・しかしSubunitワクチンも悪く無い。
・年齢が上がってもあまりワクチンの効果が低下しない(素晴らしい)
・副作用もあまり酷いものはない。(注射部位の反応など・・)
――――――――――――
Pneumococcusワクチン
Moore MR, Link-Gelles R
Effect of use of 13-valent pneumococcal conjugate vaccine in children on invasive pneumococcal disease in children and adults in the USA: analysis of multisite, population-based surveillance.
Lancet Infect Dis. 2015 Mar;15(3):301-9.
PMID: 25656600
コメント:
・PCV7でも効果は凄かったが更にPCV13まで改善したワクチンの効果を検討。
・PCV7のままで行った場合に比較してPCV13に改善する事により更に64%のIPD(侵襲性肺炎球菌感染症)が減少。
・どうやって、このような検討(Modeled and Noted Cases)が可能なのかは編集長には難しいが、こういう世界に強い人にはグラフがあります。
・7と13の効果:40万人の重症肺炎球菌感染症と3万の関連死とを予防した。そしてこの効果には接種対象とならなかった人の予防効果も大きい。
――――――――――――
Bonten MJ, Huijts SM,
Polysaccharide conjugate vaccine against pneumococcal pneumonia in adults.
N Engl J Med. 2015 Mar 19;372(12):1114-25.
PMID: 25785969
コメント:
・多数の65歳以上の老人対象。
・市中肺炎、菌血症を伴う市中肺炎、侵襲性肺炎球菌感染症、全てに関してワクチン株の感染症を著明に減少。
・ワクチンの効果は開始後、すぐに認められ、更に4年間も続いた。
・ワクチン株でない肺炎球菌感染症については、それでも効果があったが、とくに侵襲性肺炎球菌感染症について効果を認めた。重症でない(Nonbacteremic、Noninvasive)の肺炎球菌感染症については有意差なし。
・これらの研究結果に基づいて米国では65歳以上ではPCV13とPneumovax 23 (pneumococcal vaccine polyvalent) の両方を勧める事となる。
・もし結合型を打ってない症例では、Pneumovax23を接種後、1年以上経過してから結合型PCV13を接種すべし。
・2018年にはHerdImmunityの効果を検討するため子供も大人も、効果を調べる予定。
――――――――――――
市中肺炎:
Jain S CDC EPIC Study Team.
Community-acquired pneumonia requiring hospitalization among U.S. children.
N Engl J Med. 2015 Feb 26;372(9):835-45
PMID: 25714161
コメント:
・肺炎は子供の最大の入院理由。
・年齢が若いほどウイルス性肺炎が多い。(RSV>HRV>HMPV>AdV>Mycoplasma>PIV)
・ウイルスの中でRSVが最大のMorbidityの原因。
――――――――――――
蜂窩織炎
Miller LG, Daum RS
Clindamycin versus trimethoprim-sulfamethoxazole for uncomplicated skin infections.
N Engl J Med. 2015 Mar 19;372(12):1093-103
PMID: 25785967
コメント:
・少量のクリンダマイシンとバクタの比較 >> 同じ。
・1400万人が皮膚・皮膚関連感染症(軟部組織感染症)で外来受診する。しかし適切な治療は未定である。
・31%は膿瘍、53%は蜂窩織炎、16%は混合型。黄色ブドウ球菌(77%がMRSA)が41%で検出。
本日もBaylor Coll. of Med.のMorven Edwards先生です。
VZV続き
Lal H, Cunningham AL, Godeaux ZOE-50 Study Group.
N Engl J Med. 2015 May 28;372(22):2087-96
PMID: 25916341
コメント:
・生ワクチンでも必ずしもCompromisedHostに禁忌ではない。
・しかしSubunitワクチンも悪く無い。
・年齢が上がってもあまりワクチンの効果が低下しない(素晴らしい)
・副作用もあまり酷いものはない。(注射部位の反応など・・)
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Pneumococcusワクチン
Moore MR, Link-Gelles R
Effect of use of 13-valent pneumococcal conjugate vaccine in children on invasive pneumococcal disease in children and adults in the USA: analysis of multisite, population-based surveillance.
Lancet Infect Dis. 2015 Mar;15(3):301-9.
PMID: 25656600
コメント:
・PCV7でも効果は凄かったが更にPCV13まで改善したワクチンの効果を検討。
・PCV7のままで行った場合に比較してPCV13に改善する事により更に64%のIPD(侵襲性肺炎球菌感染症)が減少。
・どうやって、このような検討(Modeled and Noted Cases)が可能なのかは編集長には難しいが、こういう世界に強い人にはグラフがあります。
・7と13の効果:40万人の重症肺炎球菌感染症と3万の関連死とを予防した。そしてこの効果には接種対象とならなかった人の予防効果も大きい。
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Bonten MJ, Huijts SM,
Polysaccharide conjugate vaccine against pneumococcal pneumonia in adults.
N Engl J Med. 2015 Mar 19;372(12):1114-25.
PMID: 25785969
コメント:
・多数の65歳以上の老人対象。
・市中肺炎、菌血症を伴う市中肺炎、侵襲性肺炎球菌感染症、全てに関してワクチン株の感染症を著明に減少。
・ワクチンの効果は開始後、すぐに認められ、更に4年間も続いた。
・ワクチン株でない肺炎球菌感染症については、それでも効果があったが、とくに侵襲性肺炎球菌感染症について効果を認めた。重症でない(Nonbacteremic、Noninvasive)の肺炎球菌感染症については有意差なし。
・これらの研究結果に基づいて米国では65歳以上ではPCV13とPneumovax 23 (pneumococcal vaccine polyvalent) の両方を勧める事となる。
・もし結合型を打ってない症例では、Pneumovax23を接種後、1年以上経過してから結合型PCV13を接種すべし。
・2018年にはHerdImmunityの効果を検討するため子供も大人も、効果を調べる予定。
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市中肺炎:
Jain S CDC EPIC Study Team.
Community-acquired pneumonia requiring hospitalization among U.S. children.
N Engl J Med. 2015 Feb 26;372(9):835-45
PMID: 25714161
コメント:
・肺炎は子供の最大の入院理由。
・年齢が若いほどウイルス性肺炎が多い。(RSV>HRV>HMPV>AdV>Mycoplasma>PIV)
・ウイルスの中でRSVが最大のMorbidityの原因。
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蜂窩織炎
Miller LG, Daum RS
Clindamycin versus trimethoprim-sulfamethoxazole for uncomplicated skin infections.
N Engl J Med. 2015 Mar 19;372(12):1093-103
PMID: 25785967
コメント:
・少量のクリンダマイシンとバクタの比較 >> 同じ。
・1400万人が皮膚・皮膚関連感染症(軟部組織感染症)で外来受診する。しかし適切な治療は未定である。
・31%は膿瘍、53%は蜂窩織炎、16%は混合型。黄色ブドウ球菌(77%がMRSA)が41%で検出。