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Channel: 感染症診療の原則
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HPVワクチン 自治体の調査サマリースライド

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先日の記事に突いて、まとめた資料はないのかとのメールが複数ありましたので週末に作成しました。
利用はご自由に。大元の情報はネットですべて検索可能です。必要時もとの情報にあたってください。



1980年代の基礎研究はのちにノーベル賞を受賞。
1990年代にはワクチン開発がはじまります。

UpToDate Clinical trials of human papillomavirus vaccines



日本ではGardasilの臨床試験が先にはじまりましたが、先に承認されたのはCervarixで、Garadasilの承認はそれより遅くなりました。米国ではGardasilが2006年、Cervarixが2009年の承認です。



接種率については一覧する資料がありませんが、各国政府の予防接種年報等でみつけることができます。米国は個別接種ですが、他の国は学校での集団接種を基本としています(個別接種も可能)。



HPVワクチンというワクチンは実在しませんので、有効性や安全性についてはGardasilとCervarixと別に検討が必要です。添付文書上では次のようになっています。自治体の調査を考える際に参考になります。



自治体の調査は他にも行われていますので、これはその一部です。



静岡の回収率がとても低いので、全体での比較からははずします。

回収率が低い調査について
「回収率が低い調査について」
「回収率の差が調査結果に与える影響について」
「回収率が低い場合に起こりうる調査結果の偏り」

約半数の回収は悪くないとおもいます。参加しない人は、調べようとしている問題がそもそもおきていない、関心がない、忙しい、忘れたなくしたなどいろいろな理由が考えられます。



以下は調査項目の抜粋です。 「体調の変化」をきかれて、どのようなものを想像するかは個人差がありそうですが。直後ではなく時間がたってからの質問なので、リアルな痛みを思い出せない(思い出しバイアス



表にすることで項目ごとの頻度や自治体間の差などを比較できます。
(ただし、別の調査の、別の質問紙を使っています)




その他の記載から





多様な症状が並んでいるので、どの案件で受診をしたのかはわからないのですが、受診したかどうかの設問があります。



その経過。どれも調査時点での回答であり、各自治体とも調査時期が異なっています。



ちなみに、表にはいれなかった静岡市は「通院していない理由」をきいています

通常に起こりうる視力低下だと考えていたため (視力低下)
日常生活に支障はないから (視力低下)
接種する前から生理不順気味だったので(生理不順)
痛みがおさまったから (生理不順)
注射の副作用であると完全には言いきれないので、原因が不明のため。(めまい・視力低下)
ワクチンだけが原因ではないと考えるから (生理不順)
など、通院をしない理由と現況についてリストがあります。



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