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Channel: 感染症診療の原則
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前シーズン比97%減:インフルエンザの流行らない冬

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日本では久々にインフルエンザ大流行、、、という報道がありました。
日本人の受診のハードルはとても低いのと、検査して、薬ほしいモードも強いので、医療機関ベースで把握する患者数というのは多いだろうとう状況バイアスはもともとあるのですが。

米国のペンシルバニア州では、関係者も首をかしげるほどの「流行らなさ」。

Flu goes missing this winter
The state has had 367 cases of the flu, confirmed by lab testing, to date this year, compared to 12,309 cases at this time last year. That's a 97 percent decrease.

昨年のこの時期は12309例の確定診断インフルエンザ症例がいたのに、今年は367例。97%も減っているよ、という話。

公的に「インフルエンザシーズン」に入ったのがそもそも先週。この29年間で一番遅い。
この時点でカリフォルニアやコロラド州の報告例は1桁、35の州では部分的に流行しているのみ。

ある病院では、昨年のこの時期は入院が900例、死亡が50例だったのに、今年は入院が70、関連する死亡ゼロ。

いろいろな理由が検討されていますが、今年循環しているウイルスは昨年とほぼ同じ。ワクチンをうったひとや昨年かかった人は抵抗性をもっているという意見も。

気候との関連の検討は今後またいろいろ出てくるでしょう。

FDAの承認がきまったので、来シーズンからは4価(インフルエンザAが2つ、インフルエンザBが2つ)のスプレー式ワクチン(フルミスト)が登場します。GSKもフェーズ3ですので、4価時代がくるのかもしれません。
CIDRAP

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