ICAAC 2014 Onlineの学び　（Session 117) 　嫌気性菌＃３

少し今年のICAACまで時間があるので、もう少しだけ2014のReviewが可能です。
本日も最近の嫌気性菌の話題です。
Anaerobes: Not Your Orphan Organisms Any Longer

本日は少し変わったPropinibacterium spp.について
今日の演者はCornel大学のBarry Brause先生。整形外科医です。

＃：肩の人工関節感染症で一番の原因菌はPropinibacterium spp.

・昔はPropinibacterium sppは皮膚の常在菌として静かに暮らしていましたが、人間が異物をどんどん生体内に埋めるようになり、病原性を発揮する機会が増えたようです。
・特に成人した男性に多い（∵　男性ホルモンがPropinibacterium sppを増加）
・特に肩の周辺や腋窩といった湿り気のある部分に多い。

＃：実際のPropinibacterium sppが起炎菌として悪さをする率は以下のとおり
TSR: 16-50%　TSR(Total Shoulder　Replacementの略だと思います）
RSR*: 21%　RSR（人工逆肩関節全置換術）の説明は次項参照
Native shoulder surgery: 56%


＃：人工逆肩関節全置換術－Reverse Shoulder Replacement (RSR)とは・・
ネットに良い情報源がありました。
http://wave.ap.teacup.com/motion/3.html

セブンマウンテンPT : 高倉リエ (sevenmtpt@gmail.com)
動くこと、動かすことは、筋肉強化及び関節可動域を向上、循環能力を促進し、新陳代謝を高めます。このサイトでは解剖学の理解を深めることによって、上手に動く方法、エクササイズで症状を軽減する方法、そして機能運動を高めるリハビリ、更にはアメリカ最新理学療法関連情報をご紹介します。

高齢の患者さんで、ひどい痛みを伴うrotator cuff muscles の損傷及び過剰な関節変形があり、可動域が５０％以上制限される時に推奨されます。この術法はその名のごとく、ボールとソケットの位置が、通常とは逆に取り付けられます。本来ソケットがつく所にボールがつき、ボールがつく所にソケットがつきます。この逆転が肩のメカニズムを向上させ、肩自動関節可動域及び肩自動運動を促進させます。

＃：Propinibacterium sppは毛嚢（hair follicle）という皮膚の深いところに潜む
・タイトル絵を参照
・だから除去しにくい・・