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Channel: 感染症診療の原則
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ICAAC online (Session 041)  新旧抗菌薬のpK/pD

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本日から、恐らく編集長のICAAC(2014)振り返りシリーズ、最後と思われるSessionを始めます。

題して、
新旧感染症治療薬のpK/pD(Old and New Anti-Infective Agents from a Pharmacokinetic/Pharmacodynamic Perspective)です。


本日はFosfomycin。演者:Jason Roberts, PhD

#:薬学的な事
・ホスホン酸(phosphonic acid)をBaseにした抗菌薬
・他の抗菌薬と構造的な共通性は全く無い
・1969年にスペインで発見 (Streptomyces fradiae)
・スペクトラムは広く、ペプチドグリカン合成に関与する酵素を抑制。
・経口と静注型がある。

#:毒性
・Generally very well tolerated
・GI side effects (N&V, diarrhea, 1-10%)
・Prolonged use has caused superinfections
including CDAD
・IV -hypokalaemia (26%)

・腎毒性が無い(それどころかAMGLの腎毒性を低減する作用がある?)
・塩(Na)の含有量が多い。昔のカルベニシリンみたいな・・1gいれると1/3はNaです。そう言えば昔、アムホテリシンBの腎毒性を下げるために生食などを始めに入れていたような・・

#:微生物学 Microbiology
・スペクトラムに収まるのは・・
MRSA、Enterococci
Hemophilus spp
Enterobacteriaceae (Klebsiella spp., Enterobacter and Serratia spp.)

・期待できない(highly variable MIC)のは・・
Acinelobacler spp. and Pseudomonas spp.

#:pK/pDは不明
・時間依存、濃度依存、何が何を決めるかはっきりしない!!
・併用(例:Meropenem)すると効果↑

下図:赤:FOMのみ、緑:MEPM、紫:併用

・投与量増加(4g q8よりも6h q8)で効果↑?

タイトル写真:明日、若セミ最終講義をされる寺澤先生@1980年 with Dr. Willis

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