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Channel: 感染症診療の原則
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HIV postexposure prophylaxis (PEP)

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World Health Organization Guidelines on Postexposure Prophylaxis for HIV: Recommendations for a Public Health Approach

1週間の講演行脚の疲れを癒すべく自宅療養中の編集長を新しいCIDが襲いました。WHOがだしたHIVに曝露した後の予防投与です。しぶしぶ、Scan致しました。

概要です。

#:感染のリスク
・コンドーム無しのPenile/Vaginal sex:4/10000
・コンドーム無しのAnal receptive:138/10000
・針刺し事故:23/10000
・リスクに影響を与える要素:割礼の有無、他のSTDの有無、ウイルス量(血清、精液)

#:曝露した人のアセスメントとその周辺
・PEPは72時間以内に始めたい
・HIV感染症が成立している人に2剤によるPEPやると耐性になるから注意(この人はPEPでなくてARTが必要)
・PEPの候補者には迅速検査を
・HIV感染症の有無を調べるの時間がかかるなら、PEPをさっさと始めよう・・(日本では大変だな・・)

#:感染源Source patientとその周辺
・時にSourceが不明な場合も(Rapeなど)
・ある研究ではPEPを始めてから、後で実はSourceがHIV陰性と分かる率は6%(これは地域によるな・・)
・Sourceを求めるあまり、PEPの開始が遅れないように注意


#:具体的な処方とその周辺
・以前は状況により2剤や3剤を使い分けていたが、今は全部3剤で開始(例外的に2剤もあり)
・2剤も3剤も28日間の治療を完遂する率は同じ
・最初に短期間分処方(Starter kit)する方法と28日分全部処方する方法がある。後者のほうが完遂率高い。
・TDF/3TCかFTCにLPV/rかATV/r (恐らく安いから・・)
・代替薬としてRAL、DRV/r、EFVもあり

タイトル写真:以前、泊めて頂いたHIV感染症の師匠の家。そこら辺の公園よりも広い・・

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