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Channel: 感染症診療の原則
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ICAAC2014 トラック#120:潜在結核の診断 本日からは血清学

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ICAAC2014 トラック#120:潜在結核の診断 本日からは血清学

本日もトラック#120:潜在結核の診断(Diagnosis of Latent TB Infection (LTBI))です。
今日からはNYはアルバートアインスタイン大学のJacqueline Achkar先生による講演。

タイトルは「結核感染の活動性の指標としての血清学(Serology as a Marker for M. tuberculosis Infection Activity」

#1:IGRAの問題
1)第三世界の密林などで行うには、かなりSophisticatedな検査であるという事です。言い換えればPOC(Point of care)になりにくい・・という点。
2)もう一つは「陽性でも90%は発症しない」という事。即ち本当に結核を発症する症例をPickupしない・・という点。
・「なんとか、発症直前のLTBIのみをPickupできないか・・?」というのが中心的な話題です。

#2:発症しそうなLTBIの発見法
・血清学的な視点からいうと梅毒やライム病は「抗体価」が活動性とパラレルな事が多い。ならば結核でも抗体価で発症直前組をCatchできないか・・?
・もしLTBIからTB diseaseに移行しつつあるならば、それなりに結核菌の抗原も出ている筈。その抗原の増加を抗体価で測定できたら・・というIdeaです。

・この説明に使用されたのがタイトル写真です。
青は完全に大人しいDormantなLTBI(一生、何もしない大人しいLTBI)
赤は完全に発症しているTB disease
黄は我々が本当にLTBIの治療をしたい症例、即ち発症しつつある、直前のLTBI

黄色の病態では臨床的に発症する前から抗原がReleaseされているだろう・・それを抗体価で測定できたら・・というIdeaです。

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