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Channel: 感染症診療の原則
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卒業した医学部の研修に残るのは難しい

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今日はライアン先生が、免疫に問題のある成人への予防接種について講義予定です。

先生は明日帰国されます。今回、土曜日と今日の2回の講義のためだけに来日してくださいました。

いつか日本で講義をお願いしたいという希望はあったのですが、今回、塩野義製薬さんがすぐに検討してくださりプロジェクトは実現しました。ありがとうございました。

学生は無料・医療者は500円で最前線の話を聞くことができます。



ライアン先生は仕事の中で、移植専門医・看護師などからコンサル依頼があってこの問題に関わっているのだそうです。

しかし、臓器移植・免疫抑制剤、ということでなくても、高齢化はじめ免疫に問題がある人は年々増えており、今後必要な知識ともいえます。

日本でも、ワクチンといえば小児科の先生かな?と思うかもしれませんが、ワクチンに詳しい感染症専門医や感染制御薬剤師がいたらそちらでコンサルをしてもらうほうがよいでしょうね。
他の感染予防・対策と併せて考えていくことになるでしょうから。

看護師や薬剤師も、退院前の患者さんや外来での生活指導で相談されることがあるでしょうから、今後はこのようなテーマでの勉強会も企画していきたいとおもいます(^^)。



そのライアン先生ですが・・・もともとはニューヨーカーだそうで、昨日の浅草での人ごみにも特におじけづくことなくサクサク歩いておられたそうです。

大学はプリンストン(お〜!)、Medical Schoolはハーバード(おお!)。

そこまではいいとして(よくないか)。

米国では名門Medical Schoolのあとに、そのままそこの研修プログラムに残ることが難しいのだそうです。可能性があるのはトップの数名だけ。

なので、青木編集長曰く「ハーバードの医学部卒業したあと、ハーバードで研修をしたというところがすごいのだ」とのことです。

卒業生で「残りたい」との希望者が少なくて困っている某所の事情とだいぶ違います(--;)。

現在は、2か月に一度バングラデシュの病院でチフスとコレラの研究に関わるほかは、ボストンにいらっしゃるそうですが、
ハーバード/MGHでは、10分おきに部屋をノックしたり電話がきたりするので、ホテルなどでたまった講義スライドの準備仕事などが進んでいいんだよ!とにっこり。

土曜日の講義のあとの食事会(参加費制です)では、約30問、都内の若手感染症医から機関銃のようにあびせられる質問に、間髪おかずにっこり数字含めて豊富な回答をかえしておられました。

膨大な臨床やラボの知識や経験に裏打ちされた情報に、「これでやっと疑問がとけた」というコメントも。
かな〜り圧倒された夜でした。

今夜のお食事会はきっと免疫不全がらみでいろいろ盛り上がるでしょう。

(青木編集長は京都です。症例コメントがんばってください〜)

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