NEJMに市中肺炎のReviewが出てましたので読みました。
Dan L. Longo, M.D., Editor
Daniel M. Musher, M.D., and Anna R. Thorner, M.D.
Community-Acquired Pneumonia (CAP)
読みましたけど・・
原因:
・肺炎球菌が捕まる率は10-15%。肺炎球菌のワクチンが広く行われたから・・。
<<編集長:グラム染色やらないから・・? 市中肺炎は即、LVFXだから・・? もしかしてLVFXで安心して尿中抗原やってなかったりして・・
・Mycoplasmaなどの異型肺炎の頻度は地域により、正確には診断に用いられる検査の性能による・・。PCRが出れば解決するだろう。
<<編集長:感度があがるけど・・。案外、肺炎球菌肺炎に汚染状態で共存するのを共感染としたりする特異度の問題が出たりして・・
・ウイルス性のCAPの原因ではRSV、パラインフル、メタニューモ、アデノ、コロナ、リノが検出される事が多い。
<<編集長:OK
・表1:入院になる肺炎の原因
<<編集長:非感染性のもののリストが良いと思う。(例:癌、肺浮腫、ARDS、肺梗塞、COP、好酸球性肺炎、間質性肺炎・サルコイドーシス、血管炎、薬剤、放射線・・)
・非結核性抗酸菌や地域流行性のものにQ熱、ヒストプラスマ、など。
<<編集長:OK
原因微生物の診断法:
・入院症例にはグラム染色と喀痰培養を
<<編集長:Amen。それにしても、当たり前すぎ・・なのに忘れないで的なNuanceが心配
・肺炎球菌肺炎ではグラム染色や喀痰培養は80%以上陽性。
<<編集長:陽性率が良すぎ・・?
・PCRは超感度良い。特にウイルスに。商品化されているPCRはMycoplasmaなどにも感度良い。CAP全体のの2-4割にウイルスが検出される・・!!
<<編集長:通りすがりのウイルス?
・表2:典型、異型肺炎、ウイルス性肺炎を分ける臨床像。
<<編集長:無難な線だと思います。Procalcitoninに関しては??だけれども。(第二のCRPだな・・これは。実際、後でProcalcitoninの値はOverlapが大きいので臨床的に総合的に判断して・・と政治的配慮が・・)
治療:
・入院必要例を教えるツールにはPneumonia Severity Index(PSI)、CURB-65、IDSA/ATS Guideline、SMART-COP、などがある。但しPSIは年齢による影響が大なので若者の場合、適応に注意。入院必要例を捕まえる感度ではPSIがSMART-COPやCURB-65よりも優れる。
<<編集長:Good。でも自分はEyeball主義。
・治療開始タイミング。昔は何時間以内・・とかいったけど、今は「速やかに・・」と漠然。
<<編集長:現場的にはそうでしょう。
・治療薬にβラクタム剤を選ぶ効用には、現場で肺炎球菌のマクロライド耐性率などを正確に把握するのは困難である事が挙げられる。
<<編集長:そのとおり。
・米国のH.influenzaeやMor.catarrhalisの1/3はβラクタマーゼ産生するのでβラクタマーゼ阻害剤との合剤が良いかも。
<<編集長:このあたり国別の耐性メカニズムによります。
・緑膿菌をCoverすべき状況には抗菌薬使用の既往、Steroidなどの免疫抑制剤の使用がある。IDSAは緑膿菌のEmpiricalな治療には2種類の抗緑膿菌薬を併用するよう勧めるが、この論文の著者は超重症以外は単剤を勧める。
<<編集長:Case by Caseだな。
・表3:エンピリカルな治療:Mycoplasmaなど考える時にはAzithromycinなどマクロライド系かDoxycycline。
<<編集長:そうです!!ドキシサイクリンは安いし良いと思う。
治療期間:
・結構、5日でも7日でも8日以上でも行けそうだけど、いつのまにか10-14日になっているぜ・・黄色ブドウ球菌やGNRでは膿瘍など作るので長めに・・。
<<編集長:もっと短くてもOKなの多いだろうな・・
将来の課題:
・感度の良いPCRなどが、より正確な治療対象を検出し、エンピリカルな治療を減らすか・・この当たりは注意が必要。
<<編集長:Amen
Dan L. Longo, M.D., Editor
Daniel M. Musher, M.D., and Anna R. Thorner, M.D.
Community-Acquired Pneumonia (CAP)
読みましたけど・・
原因:
・肺炎球菌が捕まる率は10-15%。肺炎球菌のワクチンが広く行われたから・・。
<<編集長:グラム染色やらないから・・? 市中肺炎は即、LVFXだから・・? もしかしてLVFXで安心して尿中抗原やってなかったりして・・
・Mycoplasmaなどの異型肺炎の頻度は地域により、正確には診断に用いられる検査の性能による・・。PCRが出れば解決するだろう。
<<編集長:感度があがるけど・・。案外、肺炎球菌肺炎に汚染状態で共存するのを共感染としたりする特異度の問題が出たりして・・
・ウイルス性のCAPの原因ではRSV、パラインフル、メタニューモ、アデノ、コロナ、リノが検出される事が多い。
<<編集長:OK
・表1:入院になる肺炎の原因
<<編集長:非感染性のもののリストが良いと思う。(例:癌、肺浮腫、ARDS、肺梗塞、COP、好酸球性肺炎、間質性肺炎・サルコイドーシス、血管炎、薬剤、放射線・・)
・非結核性抗酸菌や地域流行性のものにQ熱、ヒストプラスマ、など。
<<編集長:OK
原因微生物の診断法:
・入院症例にはグラム染色と喀痰培養を
<<編集長:Amen。それにしても、当たり前すぎ・・なのに忘れないで的なNuanceが心配
・肺炎球菌肺炎ではグラム染色や喀痰培養は80%以上陽性。
<<編集長:陽性率が良すぎ・・?
・PCRは超感度良い。特にウイルスに。商品化されているPCRはMycoplasmaなどにも感度良い。CAP全体のの2-4割にウイルスが検出される・・!!
<<編集長:通りすがりのウイルス?
・表2:典型、異型肺炎、ウイルス性肺炎を分ける臨床像。
<<編集長:無難な線だと思います。Procalcitoninに関しては??だけれども。(第二のCRPだな・・これは。実際、後でProcalcitoninの値はOverlapが大きいので臨床的に総合的に判断して・・と政治的配慮が・・)
治療:
・入院必要例を教えるツールにはPneumonia Severity Index(PSI)、CURB-65、IDSA/ATS Guideline、SMART-COP、などがある。但しPSIは年齢による影響が大なので若者の場合、適応に注意。入院必要例を捕まえる感度ではPSIがSMART-COPやCURB-65よりも優れる。
<<編集長:Good。でも自分はEyeball主義。
・治療開始タイミング。昔は何時間以内・・とかいったけど、今は「速やかに・・」と漠然。
<<編集長:現場的にはそうでしょう。
・治療薬にβラクタム剤を選ぶ効用には、現場で肺炎球菌のマクロライド耐性率などを正確に把握するのは困難である事が挙げられる。
<<編集長:そのとおり。
・米国のH.influenzaeやMor.catarrhalisの1/3はβラクタマーゼ産生するのでβラクタマーゼ阻害剤との合剤が良いかも。
<<編集長:このあたり国別の耐性メカニズムによります。
・緑膿菌をCoverすべき状況には抗菌薬使用の既往、Steroidなどの免疫抑制剤の使用がある。IDSAは緑膿菌のEmpiricalな治療には2種類の抗緑膿菌薬を併用するよう勧めるが、この論文の著者は超重症以外は単剤を勧める。
<<編集長:Case by Caseだな。
・表3:エンピリカルな治療:Mycoplasmaなど考える時にはAzithromycinなどマクロライド系かDoxycycline。
<<編集長:そうです!!ドキシサイクリンは安いし良いと思う。
治療期間:
・結構、5日でも7日でも8日以上でも行けそうだけど、いつのまにか10-14日になっているぜ・・黄色ブドウ球菌やGNRでは膿瘍など作るので長めに・・。
<<編集長:もっと短くてもOKなの多いだろうな・・
将来の課題:
・感度の良いPCRなどが、より正確な治療対象を検出し、エンピリカルな治療を減らすか・・この当たりは注意が必要。
<<編集長:Amen