CNNによると、米国CDCでは今日現在1日800件の問い合わせ電話がきているそうです。
(すぐ相談対応窓口が設置されるのはすばらしいことです)
乖離がある、というのは、現時点でも地域で広がったりはしておらず、たいへん稀な感染症が(人の行き来の多い米国で)早期探知されたこと、健康監視のなか、最短で看護師が診断されたこと、というのが状況なのですが、
この先どんどんここから広がるんじゃないかという恐怖をもっているひとたちがいます。
そのような状況ではそもそもありません。
(医療機関の混乱は別の記事で紹介予定です)
電話対応をしたことがある人ならわかるとおもいますが、、、てんぱっている人への電話での説明はそりゃーたいへんです。消耗します。
1日当たりどれくらい対応するかというと、10人ならひとり80件、20人なら40件、40人でも20件。
相談電話といっても、具体的な情報を希望する丁寧なものから、「なんだよばかやろー」的な感情的な電話までいろいろです。
この反応はメディアによって喚起された不安と怒りが中心です。
リスクコミュニケーションとして学ぶものも多いですね。
漠然とした不安を、具体的な不安に変えることで、では何をすればいいのか?どこにリスクがあるのか?という冷静な対応にもっていくのがロードマップであります。
にほんでは「冷静な対応を!」的な文字がならびますが、これはアマリ意味がありません。
というか、何もしていないに近いです。
冷静にといわれるほどてんぱっている人には落ち着け!というよりも落ち着けるための時間やケアが必要なのですから。
例えば、不確定要素、不安喚起案件ですが、「空気感染するようになったのではないか?」これは否定されています(そもそもそうなら、もっと感染拡大しています)。
専門家がばしっと画面で語ることです。
「今後アメリカはどうにかなっちゃうのではないか、こわいよ、ぶるぶる」みたいな人は、TVやネットでエボラ関係の情報をたくさんみているひとです。敢えて探して曝露するのでどうにもできませんが。
こういった時は数字で説明します。
「米国には流行地から毎日百数十名入稿がある。週でだいたい1000人くらい。」
「主要な空港で発熱モニタリングをしはじめました。」
そして、地域の公衆衛生の大学の先生がでてきて「病院などでは訓練をしていますよ」とトレーニングの風景をメディアをいれて紹介しています。
ああよかった(自分じゃなくて)誰かがやってくれている、と思ってもらえるか、そしてそれがふだんから信頼されている人であればあるほど効果は大きいです。
(もちろん、ふだんからデマ飛ばしている人がいうと逆効果です。ネットでも同様)
あわてたり恐怖が大きいとふだんできることができなくなります。
現在、米国の空港では、過剰対応がみられており、西アフリカ流行地ではないアフリカに行った人の37度の熱の人が隔離をされたり、西アフリカにもいっていない人が隔離されたりということがおきています。
混乱、の一例です。
ガイダンス資料もありますし、なぜそんなことに?と思うかもしれませんが、末端の多数の人に適切な対応をしてもらうには「説明したもん」「ホームページにPDFで公開したもん」くらいではだめなわけです。
スポーツ選手が大きな大会をめざしてあんなに練習をするのは、その緊張の中でもうまくいくようにするためです。
緊張をしたら手先が狂うようなことはピアノの発表会でも、最初に採血の針を患者さんに刺した時の記憶をたどれば皆さん理解できることではないかとおもいます。
院内の問題におきかえると・・・日常的に感染対策を皆が守っているか、ということが問われます。
ぬるくやっている空気の病院は「うちにきたらたいへんだ~」空気になるでしょうし、
ふだんから耳の痛いことをがんがん指導してくれるICTやICNがいるところでは、うちはふだんから厳しく管理する人がいて皆を指導してくれている、(ふだんはよんでないけど)情報発信をまめにしてくれているので、きっと今回も情報を得て適切な指導をしているだろうとの信頼のもとに新しい対策につなげていけるとおもいます。
そのような中、日本のニュースのヘッドラインや記事をみていたら、対応として「強制採血」なるニュースをみてイスから落ちそうになりました。(今そこか??)
日本のように施設や資源に恵まれた国では、落ち着いて対応すれば医療での問題はおきませんが、またしても人権問題などにつながらないかが心配であります。
(すぐ相談対応窓口が設置されるのはすばらしいことです)
乖離がある、というのは、現時点でも地域で広がったりはしておらず、たいへん稀な感染症が(人の行き来の多い米国で)早期探知されたこと、健康監視のなか、最短で看護師が診断されたこと、というのが状況なのですが、
この先どんどんここから広がるんじゃないかという恐怖をもっているひとたちがいます。
そのような状況ではそもそもありません。
(医療機関の混乱は別の記事で紹介予定です)
電話対応をしたことがある人ならわかるとおもいますが、、、てんぱっている人への電話での説明はそりゃーたいへんです。消耗します。
1日当たりどれくらい対応するかというと、10人ならひとり80件、20人なら40件、40人でも20件。
相談電話といっても、具体的な情報を希望する丁寧なものから、「なんだよばかやろー」的な感情的な電話までいろいろです。
この反応はメディアによって喚起された不安と怒りが中心です。
リスクコミュニケーションとして学ぶものも多いですね。
漠然とした不安を、具体的な不安に変えることで、では何をすればいいのか?どこにリスクがあるのか?という冷静な対応にもっていくのがロードマップであります。
にほんでは「冷静な対応を!」的な文字がならびますが、これはアマリ意味がありません。
というか、何もしていないに近いです。
冷静にといわれるほどてんぱっている人には落ち着け!というよりも落ち着けるための時間やケアが必要なのですから。
例えば、不確定要素、不安喚起案件ですが、「空気感染するようになったのではないか?」これは否定されています(そもそもそうなら、もっと感染拡大しています)。
専門家がばしっと画面で語ることです。
「今後アメリカはどうにかなっちゃうのではないか、こわいよ、ぶるぶる」みたいな人は、TVやネットでエボラ関係の情報をたくさんみているひとです。敢えて探して曝露するのでどうにもできませんが。
こういった時は数字で説明します。
「米国には流行地から毎日百数十名入稿がある。週でだいたい1000人くらい。」
「主要な空港で発熱モニタリングをしはじめました。」
そして、地域の公衆衛生の大学の先生がでてきて「病院などでは訓練をしていますよ」とトレーニングの風景をメディアをいれて紹介しています。
ああよかった(自分じゃなくて)誰かがやってくれている、と思ってもらえるか、そしてそれがふだんから信頼されている人であればあるほど効果は大きいです。
(もちろん、ふだんからデマ飛ばしている人がいうと逆効果です。ネットでも同様)
あわてたり恐怖が大きいとふだんできることができなくなります。
現在、米国の空港では、過剰対応がみられており、西アフリカ流行地ではないアフリカに行った人の37度の熱の人が隔離をされたり、西アフリカにもいっていない人が隔離されたりということがおきています。
混乱、の一例です。
ガイダンス資料もありますし、なぜそんなことに?と思うかもしれませんが、末端の多数の人に適切な対応をしてもらうには「説明したもん」「ホームページにPDFで公開したもん」くらいではだめなわけです。
スポーツ選手が大きな大会をめざしてあんなに練習をするのは、その緊張の中でもうまくいくようにするためです。
緊張をしたら手先が狂うようなことはピアノの発表会でも、最初に採血の針を患者さんに刺した時の記憶をたどれば皆さん理解できることではないかとおもいます。
院内の問題におきかえると・・・日常的に感染対策を皆が守っているか、ということが問われます。
ぬるくやっている空気の病院は「うちにきたらたいへんだ~」空気になるでしょうし、
ふだんから耳の痛いことをがんがん指導してくれるICTやICNがいるところでは、うちはふだんから厳しく管理する人がいて皆を指導してくれている、(ふだんはよんでないけど)情報発信をまめにしてくれているので、きっと今回も情報を得て適切な指導をしているだろうとの信頼のもとに新しい対策につなげていけるとおもいます。
そのような中、日本のニュースのヘッドラインや記事をみていたら、対応として「強制採血」なるニュースをみてイスから落ちそうになりました。(今そこか??)
日本のように施設や資源に恵まれた国では、落ち着いて対応すれば医療での問題はおきませんが、またしても人権問題などにつながらないかが心配であります。