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Channel: 感染症診療の原則
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「Neisseria gonorrhoeae Hot Topics」#2

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ICAAC Onlineの学び、淋病の続きです。

講師はJeanne Marrazzo先生@ワシントン大学(シアトル)とKimberly Workowski先生@エモリー大学


#1:臨床像の続き
・咽頭炎、直腸炎の多くが無症候。これはクラミジアも同様


Prevalence of rectal, urethral, and pharyngeal chlamydia and gonorrhea detected in 2 clinical settings among men who have sex with men: San Francisco, California, 2003.
Kent CK, Chaw JK, Wong W, Liska S, Gibson S,
Clin Infect Dis. 2005 Jul 1;41(1):67-74.
PMID: 15937765

#2:播種性淋菌症Disseminated Gonococcal Infection(DGI)
・以前は多かったが今は稀。女性に多い。
・多くは泌尿器領域の症状は無し。しかし淋菌は居る。他の可能性のある部分は全て培養しよう。
・菌血症による拡散だが血培陽性率は3-5割
・補体欠損例に合併することも。
・皮疹は色々。単なる丘疹から膿疹から中心壊死から色々。皮疹の数は通常20ヶ以下。時に出血性の皮疹


・靱滑膜炎Tenosynovitis(手首、手指、つま先、踵)
・多発性関節痛、関節炎(膝、踵、肘、末梢)

#3:疫学
・多い地域がある。南東部、中西部の一部、カリフォルニア州南部、そしてアラスカ
・無症候なので、どのようなPopulationに多いのかの疫学DataがScreeningに重要となる。



#4:診断>核酸amplification
・過去10-15年の進歩はNAATと呼ばれる核酸amplification
・サンプル箇所は子宮頚部、膣、尿道、尿(男女)。この中で女性のベストの箇所は・・膣!!(多くのOB-GYN専門家が知らない・・)
・咽頭、直腸のNAATはvalidationが必要(FDAが認知してない)
・耐性が心配ならば培養を!!
・MSMに自分の咽頭+尿道+直腸のSelf testをして貰う方法が良い結果を生んでいる。

次回はいよいよ「治せない淋病」(耐性の話し)

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