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Channel: 感染症診療の原則
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ICAACOnlineの学び クロストリジウム ディフィシール 最近の話題 #4

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「The Latest on Clostridium difficile Infection」続きます。


#NAP1/BI/027株(NAP1と略)を発見してCDIの予後を予測できるか?
・講師はTonya Crawford先生@ロヨラ大学。
・Case-Controlを一施設で行い、NAP1株のOutcomeを非NAP1株のそれと比較
・NAP1は高齢者、老健施設からの入院例に多い。
・必ずしも予後は悪くない。
・ちなみにNAP1株と判明したところでMetronidazoleをVancomydinに代えるわけではないが・・


#CDIの集団発生に、どの遺伝子検査が有用か?
・講師はDavid Eyre先生@オックスフォード大学。
・本来、集団発生の広がりを追跡するのに有用な遺伝子があると良いが。集団発生の有無にかかわらずC.diffは多くの遺伝子を共有している。だから「遺伝子A」を共有している≠集団発生の株とは言えない・・というのが背景にある。特にRibotypingという方法には限界があるとされてる。
・そこで別の方法:Multivariable-Number Tandem-Repeat Analysis(MLVA) 対 Whole Genome Sequencing(WGS)
・結論:WGSもMLVAも良い。しかし使用には専門性が必要。WGSは少しMLVAより良いが、より高価である。

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