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Channel: 感染症診療の原則
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コウモリを食べるのはやめましょう: ギニアのエボラ出血熱

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ギニア、シエラレオネ、リベリアでエボラ・・・がニュースになっています。

これまでとは違う地域での出血熱疑いだったので、検査室診断が行われるまでは、エボラ、とは書かれてませんでした。
(新しいウイルス?というドキドキも)


感染症に詳しい医療者なら、感染症の一病態として出血しやすくなるとか熱が出る、ということはわかってますし、それぞれの疫学情報などからどの程度の疑うか?なども、参考にしているわけです。

結果的にパス研などでエボラウイルスが確認できたとのことです。

それでもなお、この地域の状況を考えると、分母分子の数はどうなんだろう、紛れ込んでる他の感染症もあるかもね、といったことも頭の隅にあります。

ザイールでの流行が発端で知られるようになったこのウイルスですが、これまでに複数の株が把握されています。

今回の3カ国はこれまでのどれかなのか、誰かが潜伏期間に運んできたのか、コウモリの中での伝播が進んでいるのかなど、興味深いことが幾つかあります。

潜伏期間が長かったり、軽症例が多いと広がりやすくなりますので、ギニアでの症例の多さも、ヒトヒト間なのか別のリスク因子があるのか。

日本では流行地に行っていないかといった問診が大切です。

医療機関での対応はそうとわかっていればとる対応も決まってますが、問題はコミュニティです。

BBCが紹介しているのは、コウモリを食べる(つかまえる)のはやめましょう、という介入です、

3月25日 BBC Guinea Ebola outbreak: Bat-eating banned to curb virus

http://m.bbc.com/news/world-africa-26735118#sa-ns_mchannel=rss&ns_source=PublicRSS20-sa

習慣を変えるのは大変ですし、そこに経済活動がからむともっと難しくなります。


人の移動も盛んですし、なぜそんなところまで出かけた?的にワイルドに旅をする方もいますので、遠い話だなーとは思えない今日この頃です。

そういった症例は準備レベルの高い病院を受診するとはかぎりませんし、医療機関の皆様は最寄の一類感染症病院がどこか、担当医は誰か確認し、検査室は疑い検体をどうやって搬送するのか、マニュアルなどがあれば見直しをしておくことをお勧めします。

国立国際医療研究センター国際感染症センターの資料も関係部署にはその存在くらい伝えましょう。

参考
Ebola: Looking Beyond The Pucker Factor


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