Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

予防接種の記録

$
0
0
DCCの忽那先生が作成された母子手帳の大切さを伝えるポスターが共有可能になってます。

各地のクリニックでも紹介され、待合室などで目にして、「大人にとっても大切なんだな」と広がって行くことが期待されます。

子どもの笑顔が光る素敵なポスターですが、一番のポイントは真ん中のお父さん世代の人へのアピールです。

社会人でも、自分の接種歴を把握してない人が多いので。

2017年頃に計画されている、マイナンバーのところにデータとしてリンクする個人付の情報管理ができるようになれば、現在のような混乱は減ると思います。

現在は紙ベース、紙と電子の混合、あるいはデジタルデータベースだけど、自治体内のとざされたもので、転居したらんからなくなるという課題があります。

そのようななか、3/2の読売に

京都府がWEB母子手帳

という記事がありました。

最初に驚いたのは金額です。
5千万円もかける(かかる)案件なのか。どんなすごい機能がついているのか興味深いです。

ユーザー視点でいうと、備忘録やリマインドメール付き成長アルバム付きなど、すでに関連アプリやサイトなども複数あるので、どれくらいの人が活用するのか、という課題と、転居してもずっと記録は残って活用できるのか、個人情報としての扱いなどが気になるところです。

期待としては、広域化がしやすいのではないか?ということです。
府内の自治体内や病院で一括管理できれば、通院などの事情で他の専門機関にかかるときに、自治体を超えても公費で接種ができるようになるのかもしれません。
現時点では自治体同士の合意がないと、居住地以外では自費になってしまうことがあり、病気のお子さんを抱えた保護者の大きな負担となっています。

課題としては、デジタルデータは現時点では個人のメモであって医療記録(公的な証拠)にはならないことです。

いずれにしても、このシステム導入後の評価を今後につなげていけるようになるとよいなと願っています。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles