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Channel: 感染症診療の原則
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黄色ブドウ球菌のトレンドは #3

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すでに2013年のICAACのサイトで勉強、おもむろにPDFなどもダウンロードしている・・という教え子のコメントに内心、多少の焦りを覚える編集長であります。でも何食わぬ顔で「黄色ブドウ球菌のトレンド#3」を昨年のICAACDVDの学びシリーズでお送りします。

基本的に
「VCMのMICが上がると予後が悪いのはVCMの治療効果の直接表現でない」
というのが大事なMessageです。

下記のようにたしかに予後がわるい


さて、黄色ブドウ球菌の中にVCMのMICが1.5を越えるものの割合が増えております。(ちなみにこのグラフの黄色ブドウ球菌はMSSAですからご注意!)


でも、それがVCMによる治療効果の表現でない証拠に・・MSSAをFlucloxacillinで治療してもVCMのMICが高いと成績が劇悪。


これはMSSAの30日死亡率のグラフですが、これもMSSAなのにVCMのMICが高いと予後悪い


MSSAのIEでもVCMのMICが高いとStrokeなどの合併症が多い。


ということで、VCMによる治療効果の悪化はもしかしたらVCMの聞き具合以外の要素が大きい可能性がある。

という深い話しでした。

(編集長:なんとエレガントな話しだろう、センスだろう)

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