Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

黄色ブドウ球菌のトレンドは #2

$
0
0
本日は「黄色ブドウ球菌のトレンドは」その2

日本でもちらほら見られる、例のVCMの効きにくいやつですよ・・
一応、VCMのMIC>1μg/mLという事にしておきます。
最近、街が破綻したデトロイトの医療センターからのご発表@昨年のICAAC
発表者はKyle P Murray先生

VancomycinとDaptomycinの対決

これと分かった時、(菌血症で)
VCMを継続 VS Daptomycinに変更


様々なEndpointで違いが・・


明らかに生存率に差が・・


当然、年齢や基礎疾患といったConfounderは考慮されています。

ちなみに薬品代はDaptomycinが高い。しかし全体の入院費は同じ。

Murray先生の発表の後のQAも興味深いもの
質問:VCM耐性株とされる時のMICは1≦ですよね?
回答:ハイ
質問:測定法、測定者間でのバラツキは
回答:良い質問で一定しないのですよね・・

(編集長:VCM・MIC>1μg/mLで予後悪いのは分かるけど、関係無いMSSAでもVCM>1μg/mLだと予後悪いのはなぜ。もしかしたらVCMのMICは事の本質でなくて、何かのSurrogatesかな・・)

(編集長:Linezolidはどこいった?)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles