術後感染症予防ガイドライン その2 であります。
いくつかのPointをご紹介。紹介して下さるのはPatchen Dellinger先生
#1:術後感染症予防に使用する抗菌薬の種類
・より広域の抗菌薬の効果がより大きい」というエビデンス無し
・基本はセファゾリン
・嫌気性菌カバーを考慮する場合、基本はメトロニダゾール
#2:抗菌薬”アレルギー”という表現に注意
・本当に怖いのはAnaphylaxisを起こすIgE関連のもののみ。下痢したぐらいで有用なβラクタム剤すてるな
#3:予防抗菌薬の投与タイミング
・基本は手術開始の60分以内
・例外はVCMとFQで120分以内(なぜなら投与に時間かかり半減期長いから)
#4:SSI予防効果と組織内濃度は比例する
・心臓手術時、右房のAppendageを用い組織内濃度を測定。SSI予防効果を検討。結果は組織内濃度に比例。