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Channel: 感染症診療の原則
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第1回若セミ 徳田先生の研修医の必須知識 ~ケースで考える~Q&A

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昨夜のファイザー若セミ、第1回の徳田先生の「研修医の必須知識 ケースで考える」Q&Aです。
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1.質問者 : 研修医 20代
質問内容 : カルテを丁寧に書いても、主治医の先生がカルテを読んで参考にしている感じがなく、ただの自己満足になっているように感じます。どうしたら読んでもらえるようになるでしょうか?

回答:丁寧に書かれたカルテは必ず誰かが読んでくれます。医療はチームで行われます。担当チームの人々が参考にしてくれると思います。その患者さんが退院した後もまた受診したり入院したりすることがありますが、その時の主治医や研修医が参考にします。

2. 質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : 血圧測定は大事と思います。ERでは上下肢とも看護師さんが測ることも多いと思います。用手では測定時に血管のtensionを蝕知したり、不整の有無も把握することがあります。最近は、外来でも自動血圧計で測定する施設が多くなっています。下肢の血圧測定は意外とやりくいものです。研修医の先生は用手で測定することも大切かなと思いますが、あまりそういうご指導は最近はされないでしょうか。

回答:脈の触診はできるだけやるようにお勧めしています。また、血圧や脈拍に所見が疑われるケースでは担当者が自身でも測定するように勧めています。そうすることによって、マシンのピットフォールに陥るリスクを減らすことができると思います。

3. 質問者 : 内科 40代
質問内容 : こんにちは。オンライン診療が解禁になり、general appearanceの重要性が更に増すと思いますが、総合診療の視点からオンライン診療のtipsや注意点があれば教えて下さい。

回答:オンライン診療は今後増えると思います。患者さんの表情を十分に観察できるように明るい部屋から診療を受けてもらうようにお勧めしています。簡単なフィジカル所見に関しては、参考となるウェブサイトのリンクを送ることによって、患者さん自身でも確認することができます。例えば、ばち指やFrank徴候などです。

4. 質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : 視診、バイタルとても大切かつ有用と思いますが、COVID-19の流行地域では、発熱患者さんの問診や診察がなかなかできないと思います。特殊な状態と思いますが、こういった時期には、検査優先になるのもやむを得ないことでしょうか。

回答:発熱外来等でも、予診やオンラインを用いることによって問診、バイタルサインのチェック、簡単な視診、はかなり行うことができると思います。感染疑いケースでの直接診察が必要な際にはPPEを完全装着して行うことができます。
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若セミ第2回も新講師をお迎えしています!
日時:6月12日(金) 19:30~
講師:福島県立医科大学 会津医療センター 総合内科学講座 教授 山中 克郎 先生 
医療福祉生協連 家庭医療学開発センター センター長 藤沼 康樹 先生
タイトル:家庭医 vs 病院総合医 バトルトーク「なんでそうなるの?」


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