年間を通じて最も「アクション」の多い仲田先生のセミナ、以下がQ&Aです。
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質問内容 : お示しいただいた骨折の機序は、病的骨折では異なるのでしょうか。
→病的骨折では横骨折となることが比較的多いです。逆に横骨折を見た場合、
病的骨折を疑うのです。
質問内容 : 外傷とは関係ない質問で恐縮すが、転倒による大腿骨骨折(頚部、転子部)の術後の高齢者で、骨粗鬆症治療薬が入っていない患者への新規導入について教えていただきたいです。BP剤は骨折の治癒を遷延させるという話しが整形外科の先生方のなかであると聞きますが、特に遷延などの悪影響は文献では証明されていないようです。テリパラチドが骨形成の観点から術後に望ましいという報告もあるようですが、回復期のマルメでの導入はなかなか費用的にも負担となりますし、ましてや回復期を経て老健に来た方には使用は困難です。骨粗鬆症における骨折予防のためのガイドラインはありますが、実際骨折後の骨粗鬆症薬の導入について、先生のご見解をうかがえれば幸いです。
→いつも大変お世話になります。
大腿骨近位部骨折受傷後、90日以内にビス剤投与により死亡率28％、骨折35％減少
したというClass 1Aのエビデンスがありますので3ヶ月以内にビス剤を開始します。
テリパラチドは椎体骨折には有効なのですが大腿骨近位部骨折に対する効果は不明
ですので、使用は不適切と思います。またビタミンD＋カルシウムの効果も不明です。
ご参考までに下記のサイトをご覧ください。
www.nishiizu.gr.jp/intro/conference/2019/conference_2019_07.pdf
骨粗鬆症（Seminar） The Lancet, Jan.26,2019 西伊豆早朝カンファ
www.nishiizu.gr.jp/intro/conference/h30/conference-30_08.pdf
大腿骨近位部骨折の急性期治療（総説） New Engl J Med, Nov23, 2017
西伊豆早朝カンファ
質問内容 : トラネキサム酸はどのくらいの重症度の外傷、出血に対して使用するのが適切でしょうか。
→はっきりした適応は決まっていませんが、出血外傷にはほぼ全例に使用しております。
トランサミンは1g10mlわずか118円の薬で副作用は今のところ確認されていません。
重症外傷では病的線溶が起こりこの線溶を止めるのはトランサミンです。
ご参考までに下記サイトをご覧ください。
www.nishiizu.gr.jp/intro/conference/2019/conference_2019_04.pdf
重症外傷患者の初期治療（総説）New Engl J Med、Feb.21, 2019
西伊豆早朝カンファ
www.nishiizu.gr.jp/intro/conference/h30/conference-30_02.pdf
出血性ショック（総説）、N Engl J Med, Jan.25,2018、西伊豆早朝カンファ
質問内容 : 足首を捻挫したといって来院された場合、X線を撮影しなければいけない所見、整形外科にすぐに受診をお願いしなければならない所見がありましたら、ご教示をお願いします。
→オタワankle rulesという計算方法があります。
要するに、内果遠位端または外果遠位端から近位6㎝の間に圧痛がある場合、
または第5中足骨近位に圧痛がある場合、または舟状骨に圧痛がある場合、そして痛くて
荷重ができない場合にX線を推奨です。
https://www.mdcalc.com/ottawa-ankle-rule
Ottawa ankle rules
質問内容 : もう一つ質問です。高齢者で骨折術後の骨癒合不全が遷延する場合に、良い治療薬はありますでしょうか。骨移植もされていますが、なかなか仮骨形成しません。よろしくお願いいたします。
→この辺り、エビデンスのあるものはないと思います。
遷延癒合に超音波パルスが昔から使用されています。
患者さんから希望があれば使ってあげても良いと思います。
医療器械業者がレンタルしてくれます。
昔は私も使用したことがありました。
質問内容 : エイトマン！もちろん、覚えてますよ！笑
エイトマンのCMはアクオステレビです。
８Kのはちをエイトマンに引っ掛けて起用したようです。
→そうでしたか！ありがとうございます！
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Drs.仲田、小松、青木、、3人ともC7は大丈夫ですね・・
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