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Channel: 感染症診療の原則
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若セミ 山中先生の「攻める問診」Q&A

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第3回 若手医師セミナー Q&A


質問者 : 医師 内科 50代

質問内容 : ポリファーマシーの問題は重要だと思います。病院で診療所の薬を変更、中止するのは比較的しやすいですが、診療所間あるいは病院内でも他の診療科間で処方を中止するのは、患者さんと担当医の信頼関係から、難しく感じます。先生はどのように患者さんや処方医にご説明をされていますか。

回答)
山中も同じ悩みを抱えています。この薬が本当に患者さんに必要かなと思っても、かかりつけ医(主治医)の処方は変更や中止がしにくいです。しかし、明らかに有害な場合は薬手帳に印をつけて「しばらくは、この薬だけ飲んで、他の薬は中止してください」と指導しています。


質問者 : 薬剤師 30代

質問内容 : 急性喉頭蓋炎はHibの予防接種でみなくなった。と聞きます。
やはり関連性はあるのでしょうか?

回答)
私もそのように聞いています。青木眞先生のブログでも急性喉頭蓋炎について、先進国ではHibワクチンにより小児の急性喉頭蓋炎は激減と解説があります。
https://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/b3e67d75cda8e0fd0762862899385394

国立感染症研究所では、Hib感染によるさまざまな疾患における国内データを集めているようです。
http://idsc.nih.go.jp/disease/hib/hib-db.html


質問者 : 医師 内科 50代

質問内容 : 診断を付けるための問診と同様、治療中~後の問診も大切と思います。どのような経過で症状が軽減したのか?実は残存症状があるのか?治療経過の問診で忘れてはならないものがありましたらご教示をお願いします。

回答)
治療効果の判定のために最も大切な質問は「治療が始まって体が楽になっていますか」です。発熱や咳などの症状は残っていても体が楽になっていれば、鑑別診断は正しく治療が有効である可能性が高くなります。全く楽になっていなければ、鑑別診断をもう一度考え直し、他の鑑別診断を裏づける症状があるかどうか問診を重ねます。


質問者 : 薬剤師 30代

質問内容 : 山中先生は青木先生のツッコミに対しても共感的に会話されております。
意識してそのようにされてますか?すでに日常的にそのようなに会話できるようになっておられるのでしょうか?

回答)
自分の意見を言う前に、まず相手の話に共感することが大切だと思います。特に意識はしていないのですが、妻との度重なる夫婦喧嘩から身についた処世術だと思います。批判的思考、コミュニケーション力、協調性はこれからの時代に最も大切だと言われています。

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