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Channel: 感染症診療の原則
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若セミ 救急 林先生 Q&A

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若セミ 救急 林先生 Q&A


質問者 : 医師 内科 50代

質問内容 : 診療所で急性腹症を疑うときは、いつもと違う歩き方で入室され、普通と違う痛がり方を見た時です。エコーでも胆石、水腎症、大動脈瘤(解離)、腸閉塞、イレウスをさらっと見るくらいで鑑別診断もしっかりつかずに搬送をお願いすることがあります。ERの先生には申し訳ないと思いますが、ご専門の先生から見て、診療所でもこれだけはしてきてほしいという問診、処置、検査がありましたら、ご教示ください。

歩いて響くような痛がり方の場合は腹膜刺激症状があるとみて、すぐに送ってくだされば結構です。
ただ高齢男性の場合、尿閉でもかなり痛がることがあります。また朝方の若い女性(子宮内膜症をもって腸管癒着のあるような方)や小児は便秘でかなり痛がる場合もあるので、腹部所見が軽く、病歴が疑われる場合はまずその対処をしていただいてもいいかもしれません。
心窩部痛は基本ECGをとってくださると、もしAMIの場合受け入れ準備もありますので助かります。



質問者 : 医師 内科 50代

質問内容 : 腹部(造影)CTを救急外来で撮影することも増えていると伺いましたが、読影技術もいると思います。若手の先生方はますます大変と思います。撮像した後は、放射線科の先生の読影結果を確認されると思いますが、福井大学のようなお忙しい施設では、どのようにreviewされていますでしょうか。

基本次の日の日勤担当医が、前日夜間のCT読影結果をreviewします。どうしてもトラブルが多いところなので、放射線科が異常ととったものはカルテに色を変えて反映するように電子カルテを工夫するようにしています。
放射線科医は患者さんを実際に診察しないで読影するので、その技術は素晴らしいものがあります。一方現場に出ている研修医や実地医家は患者を診ているため、安易に画像結果のみに頼らずおかしいと感じる鼻が鍛えられると思います。診療情報から特定の弛緩を疑って読影することが重要と考えます。診療情報が無いと放射線科医も見落とすこともありますので、放射線科の読影を鵜呑みにせずに、まずは自分で読影する努力を日々研鑽するように若先生には指導しています。



質問者 : 医師 30代

質問内容 : 血液は腹痛を引き起こす要因として少ないとおっしゃられましたが、月経前の性交時に出現する卵巣出血の激痛は、どういう機序と考えれば、よろしいでしょうか。

血液は約4割は炎症を来しますので、腹膜刺激症状がしっかりでます。卵巣出血も量が少ない場合は痛みが比較的軽度で、症状も非常に軽症から急性腹症のような激痛まで様々です。軽い場合は受診してこないので、受診バイアスもあるでしょう。
https://emedicine.medscape.com/article/253620-overview
1行目に記載があります。


質問者 : 総合内科

質問内容 : 先生、貴重なご講演有り難うございました。大変勉強になりました。
ところで、先生は大場泰正に似てますね^_^

転職考えてみます!ありがとうございます。





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