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Channel: 感染症診療の原則
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CEZの枯渇が「セクシーでない」理由

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CDCやWHOの専門家が心配するAMR(耐性菌)の最大の問題点、それは「セクシーでない」ということでした。

問題を分かりやすくするために、対極的に「セクシーな」問題を御紹介すると、エボラ、エイズ、鳥インフルエンザ、乳癌・・との事でした。

「セクシー」であることの必要条件は・・
以下のようなものでしょうか?(編集長が勝手に想像すると・・)
#1:すぐ自分もヤバイかも・・と身近に感じる。
#2:鳥フルにタミフルと対処法がシンプルで救命的。対処しないと「死亡」という分かりやすい結果を想像できる。

抗菌薬の欠乏が「セクシー」ではない理由(緊急性を感じられないメカニズム)

#1:サーベイランスの問題:耐性増加が認知される仕組み(サーベイランス)無い。CEZ無い事の結果が表現されにくい。
#2:医師の問題:代替薬(広域抗菌薬)を使用することの弊害を意識する医師のみではない。カルバぺQD医師?
#3:受給バランスの監視システムの問題:困ってる施設と困ってない施設があり、まだら模様。全体を見る仕組みがないことも手伝い、声が一つにならない
#4:関係の組織の動きが見えない。カルバぺQD医師軍団

抗菌薬と同様に品薄・欠乏問題があると聞いていたメソトレキセートについては解決の道が開けた・・といったような記事を今朝、ネットで見ました。↓↓

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201905/561003.html?n_cid=nbpnmo_mled

メソトレキセートは問題が見えやすく、解決方法を模索する努力も優れていたのでしょうか? 抗菌薬の世界も真似ができないのかな・・

タイトル写真はCDCの鳥フル専門家、Uyeki先生と自宅で

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