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Channel: 感染症診療の原則
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第1回若手医師セミナー2017 徳田先生 Q&A

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2017.5.19 若手医師セミナー2017 第1回

質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : OPQRSTをはじめとした有用なネモニクスが多くありますが、診療録にまとめる際には、どのように指導されていますか。なかなか文章にする時間はないかもしれませんが、箇条書きのみにしていると、コンサルテーションや診療情報提供書を書かせる際、うまく表現できていないことがあるように思います
回答:今回のスライドではポイントを示すために、箇条書きで表現したケースがありました。通常、診療録や口頭発表では文章としての記載または症例提示を指導しています。

質問者 : 研修医 20代
質問内容 : 救急外来の現場で心因性の疾患(めまい、疼痛など)と診断する過程で、時間がかかってしまい、かつ自信がありません。患者さんの話すいろいろな情報とバイアスに惑わされてしまいます。
何かコツはないでしょうか?
回答:スライドでお示ししたCAGEはアルコール依存症、またうつ病のスクリーニングではPHQ9などのチェックリストが有用です。


質問者 : 60代内科医師
質問内容 : CD性大腸炎を起こした時に使用した抗菌薬は、その後も使用しない方がいいのでしょうか。
回答:なるべく使用を避けた方がよいかと思いますが、臨床的に必要なときには使用せざるを得ないと思います。
青木:その通りです。CD性大腸炎を起こした抗菌薬が本来の感染症治療に必要ならばメトロニダゾールやバンコマイシンを使用しながら、続けます。

質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : 発熱、下痢、腹痛というようにいくつかの症状があるとき、どれを主訴とし、他を随伴症状として、鑑別を進めていくかという指針のようなものはありますでしょうか。あるいは、まとめて考える方がよいのでしょうか。
回答:まとめることが適切な症状と徴候はまとめるとよいと思います。一方で、不適切なまとめをするとconfirmation biasのリスクがありますので、慎重に行うことが勧められます。

質問者 : 薬剤師 30代
質問内容 : ポリファーマシーに関して質問です。薬剤整理で色々と医師に提言していますが、他の病院や診療所で処方された薬に関して、なかなか減薬の同意を得られません。
自ら処方した薬剤などは中止したり、減薬したりしてもらえることが多いのですが、副作用以外で、なかなか他の医師が処方している薬剤を中止してもらうことが難しいです。
薬剤師の視点で不要と思う薬剤があるとき、中止や減量を提案する際に、受け入れてもらえるように提案するには、どのようにしたら良いでしょうか?
徳田先生にアドバイスをいただきたいです。
よろしくお願いします。
回答:その薬剤を処方した医師と可能な限り連絡を取り承諾を得ることをお勧めします。緊急時では事後承諾でもよいかと思います。患者さんの安全が優先されると思います。

質問者 : 医師 精神科 30代
質問内容 : HIV感染の方には結核も頻発だと思います。先生方はHIV感染が疑われる呼吸器症状を有している方の診察の際,どの程度感染予防策を取られていますでしょうか。
回答:
個々の症例での臨床的判断となると思います。その上で、肺結核疑いでは個室でのケア、医療者はN95マスクの装着が必要と思います。


質問者 : 研修医
質問内容 : コミュニケーションの取れないADLの低下した患者の場合、病歴は家族や施設の方から聞くとして、身体診察はどのように取れば良いですか。表情も変化がない場合。
回答:胸腹部だけでなく、口腔内、腰背部、肛門周囲、四肢、指爪などにも注意するとよいかと思います。自覚症状に乏しい患者さんでは、様々な所見が隠れていくことがよくあります。

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