どこでできますか?というと、血をとるのは病院ですが、検査そのものは病院ではなく外部で行われています。
ジカウイルス感染症については、多方面での研究が進んでおり、新しい知見が発表されるたびに、公衆衛生上のメッセージも改訂されています。
感染した方にご協力いただき体液の検査を継続して実施したところ、6か月後でもウイルスがいるということから、この期間の避妊や性交を避ける助言が行われています。
流行地から帰国後に妊活(子づくり)をするカップル、東南アジアの旅行から帰国して妊娠初期が判明した方、これから出張や出かけなければいけない方の問い合わせが増えています。
「8割は無症状」とあるため、不安を解消することができないのが課題です。
日本の場合は、承認された検査キットがありませんので、病院にお願いをしても現在検査はできません。病院内でも検査できませんし、外部の民間検査会社にもっていって検査、、もできません。
「お金を払うから何とか検査してほしい」といわれても検査ができない理由です。
では、誰に検査をするかといいますと・・・
新宿区 「ジカウイルス感染症の対応について~医療機関の方へ~」 といったかたちで、国や自治体が基準を出しており、それにあうひとは「行政検査」という公費での検査にまわされます。
病院で採血をして、それを保健所がとりにきて、地方衛生研究所にもっていくことになります。
(現在の方針はかなり前に出たものですので、状況が変わる中で変更があってもよさそうですが現場レベルには何も情報がありません)
公費なので、患者負担がなくていいという言い方もありますが、1回あたり1万数千円の費用がかかりますので、希望者全員にバンバンできないという事情もあります。
通常、検査というのは、次の検査や治療の計画に反映させるためにおこなわれるので、特別治療法のない、軽症の多いジカウイルスについて希望ベースで検査をする理由はありません。
問題は、妊娠を試みようとしている人たちです。日本にとっても貴重な大切な時期のかたたちです。
無症状だけど感染していたのかもしれない、相手にうつすかもしれない、、というひとは、ジカの流行地とみられる国がどんどん増えていき、日本人がよくいくシンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムにも拡大していますので、この困難や悲しみに急ぎ対処が必要だとおもいます。
シンガポールのメディアの記事
The Straits Times- 2016/09/09
Eligibility for free testing
症状がないけど、私たちは妊娠をめざしているので検査をしてください・・となったらいくら払うか。
無料?60ドル?150ドル?
The Straits Times-2016/09/06
Kit can test for seven diseases with a drop of blood
ジカ、デング、マラリア、チクングニア、ウエストナイル、黄熱、日本脳炎の7種類を検査できるキット
The Straits Times-2016/09/06
Made-in-Singapore kit can test for 3 viruses, including Zika, in 2 hours
2時間で3つの感染症を判定できるよキット
米国ではコロンビア帰りの女性がジカ、デング、チクングニアの共感染という報告も。・・・刺されまくったのでしょうか・・・。
Zika, dengue, and chikungunya co-infection in a pregnant woman from Colombia
ワクチンはヒトでのPhase1がはじまりました。
10月でも暑い日がある東京で、今後の蚊対策について深く考えます。
厚労省が本気を出したら、DEETの高濃度虫よけ剤が選択肢として増え、さらに赤ちゃんから使えるイカリジン成分の虫よけ剤も販売されるようになりました。
長袖長ズボンはあまり現実的ではないので、虫よけは地味に重要です。
ちなみに、、、次の連休に読む本。
岩波書店ホームページ 編集部からのメッセージ
著者の嘉糠 洋陸先生は慈恵の熱帯医学講座の教授。
Twitter
なぜ蚊は人を襲うのか (岩波科学ライブラリー)岩波書店
実験医学増刊 Vol.33 No.17 感染症 いま何が起きているのか 基礎研究、臨床から国際支援まで〜新型インフルエンザ、MERS、エボラ出血熱…エキスパートが語る感染症の最前線羊土社
ジカウイルス感染症については、多方面での研究が進んでおり、新しい知見が発表されるたびに、公衆衛生上のメッセージも改訂されています。
感染した方にご協力いただき体液の検査を継続して実施したところ、6か月後でもウイルスがいるということから、この期間の避妊や性交を避ける助言が行われています。
流行地から帰国後に妊活(子づくり)をするカップル、東南アジアの旅行から帰国して妊娠初期が判明した方、これから出張や出かけなければいけない方の問い合わせが増えています。
「8割は無症状」とあるため、不安を解消することができないのが課題です。
日本の場合は、承認された検査キットがありませんので、病院にお願いをしても現在検査はできません。病院内でも検査できませんし、外部の民間検査会社にもっていって検査、、もできません。
「お金を払うから何とか検査してほしい」といわれても検査ができない理由です。
では、誰に検査をするかといいますと・・・
新宿区 「ジカウイルス感染症の対応について~医療機関の方へ~」 といったかたちで、国や自治体が基準を出しており、それにあうひとは「行政検査」という公費での検査にまわされます。
病院で採血をして、それを保健所がとりにきて、地方衛生研究所にもっていくことになります。
(現在の方針はかなり前に出たものですので、状況が変わる中で変更があってもよさそうですが現場レベルには何も情報がありません)
公費なので、患者負担がなくていいという言い方もありますが、1回あたり1万数千円の費用がかかりますので、希望者全員にバンバンできないという事情もあります。
通常、検査というのは、次の検査や治療の計画に反映させるためにおこなわれるので、特別治療法のない、軽症の多いジカウイルスについて希望ベースで検査をする理由はありません。
問題は、妊娠を試みようとしている人たちです。日本にとっても貴重な大切な時期のかたたちです。
無症状だけど感染していたのかもしれない、相手にうつすかもしれない、、というひとは、ジカの流行地とみられる国がどんどん増えていき、日本人がよくいくシンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムにも拡大していますので、この困難や悲しみに急ぎ対処が必要だとおもいます。
シンガポールのメディアの記事
The Straits Times- 2016/09/09
Eligibility for free testing
症状がないけど、私たちは妊娠をめざしているので検査をしてください・・となったらいくら払うか。
無料?60ドル?150ドル?
The Straits Times-2016/09/06
Kit can test for seven diseases with a drop of blood
ジカ、デング、マラリア、チクングニア、ウエストナイル、黄熱、日本脳炎の7種類を検査できるキット
The Straits Times-2016/09/06
Made-in-Singapore kit can test for 3 viruses, including Zika, in 2 hours
2時間で3つの感染症を判定できるよキット
米国ではコロンビア帰りの女性がジカ、デング、チクングニアの共感染という報告も。・・・刺されまくったのでしょうか・・・。
Zika, dengue, and chikungunya co-infection in a pregnant woman from Colombia
ワクチンはヒトでのPhase1がはじまりました。
10月でも暑い日がある東京で、今後の蚊対策について深く考えます。
厚労省が本気を出したら、DEETの高濃度虫よけ剤が選択肢として増え、さらに赤ちゃんから使えるイカリジン成分の虫よけ剤も販売されるようになりました。
長袖長ズボンはあまり現実的ではないので、虫よけは地味に重要です。
ちなみに、、、次の連休に読む本。
岩波書店ホームページ 編集部からのメッセージ
著者の嘉糠 洋陸先生は慈恵の熱帯医学講座の教授。
なぜ蚊は人を襲うのか (岩波科学ライブラリー)岩波書店
実験医学増刊 Vol.33 No.17 感染症 いま何が起きているのか 基礎研究、臨床から国際支援まで〜新型インフルエンザ、MERS、エボラ出血熱…エキスパートが語る感染症の最前線羊土社