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その2 沈静と麻酔における、処置中ならびに処置後に生じる性的幻覚

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あっという間に10月です。タイムリーに考えたり書いたりが難しいのは仕事がたまっているだけでなく老化で作業がおそいためです(ぐさっ)。


8月28日に書いた記事 「翻訳資料 沈静と麻酔における、処置中ならびに処置後に生じる性的幻覚」

についてその後の情報です。

フォローしている報道関係者もいるんですね(最初のセンセーショナルだけで後のケアをしていないいいかげんな番組もあるようですが・・)

2016年9月16日 日経メディカルの増谷記者の記事
弁護人は「起訴に対する疑問と怒りが尽きない」患者への準強制わいせつ罪で外科医を起訴


2016年9月18日 ジャーナリスト 江川さんの記事
準強制わいせつで医師を起訴~広範な証拠開示が必要

「東京地検は関根進医師を準強制わいせつ罪で起訴したが、起訴事実は捜査段階の容疑とは時間や犯行態様などが異なっていることが分かった。」

え・・・

2016年9月20日 柳原病院による第2報
「当院非常勤医師の起訴について」


全身麻酔経験者は編集部内のマイノリティでありますが、さっぱり記憶なし。
(聖路加国際病院の麻酔科の皆さまお世話になりました)

インターネット時代なので、論文等の検索もしやすくなりましたが、個人の体験談的なものはもっとたくさんみつかります。

いろいろ書いてあるので、「今度手術するんだけど」な人たちが不安になって質問するケースも多いんですね。


まずは専門家向けの啓発記事。とても勉強になりました。

全身麻酔手術からくる幻覚とディスコミュニケーション

こどもたちは毎日のようにやってきては、その窓から顔を出した。三日目、鳥海(仮名)さんは体を起こして、あるはずの窓を探した。窓はなかった。医師の言うことが真実で、自分の見たもの聞いたものはすべて幻であったと知ったとき、全身から力が抜けていった。

うちのめされ、何ものかに自分を奪われた感じ、奪われ傷ついたという感覚、つまりは自尊心をしたたかに傷つけられ打ち沈んでしまったのだ。
あとで息子の裕君にきくと、幻覚幻聴で操状態になり荒れた期間は、一週間だったという。自分では三日か四日くらいと思っていたが、もっと長かった。
手術時の全身麻酔による後遺症としての幻覚幻聴であったのだが、鳥海さんはそうとは知らなかった。医師からの説明も受けていない。幻覚幻聴に見舞われて不思議な時聞を浮遊するということ、またそのような異変について何の示唆もされないということ。



こちらも啓発記事。対話式はわかりやすいですね。

第3回 せん妄って何?③せん妄の主な症状ー幻覚ー

看護師さん:「『そこに人がいる』とか、『壁に絵が書いてある』など、おかしな発言があるかどうかで評価しています」
井上先生:「なるほど。では、そのような発言がみられない場合は?」
看護師さん:「あえて詳しくは聞いていません。でも、幻覚がある患者さんは大抵そのことを言うのではないでしょうか?」
井上先生:「そのように考える医療スタッフは多いようですね。
ただし、実際にはちゃんと教えてくれる患者さんばかりではありません。患者さんによって、どこか不思議と思っている場合は『こんなことを言うと変に思われるかも知れない』と考えて隠す人もいますし、逆に『自分だけでなく他の人にも見えている』と感じてわざわざ言わない人もいるんですよ」


体験談より一部紹介(全部はリンク先で読んでください)。太字の強調はブログ編集部が加工。

とても具体的で参考になります。


ソウハ手術で全身麻酔中の悪夢

麻酔が入って数秒で意識がなくなりましたが、何だか私の場合はあんまりもう覚えてないけど数人の人に何か魔法をかけられているような夢でした。
多分実際手術で先生と看護婦さん二人が何かしていた感じも入ってる気がします。
目が覚めたときとっても嫌な感じでした。今でも内容は不鮮明ですがなんとなく嫌な感じは覚えています。



中絶中にみた夢と中絶後にみた夢についてです

そこで夢を見ました。真っ赤な背景(血だと私は感じました)
そこに赤い帽子に赤い服の小人が何人も居て私を囲って、みんな不気味に笑っていました。

そこで目が覚めてしまい まだ手術中でしたが、ものすごい痛みと共に恐怖でパニックになってしまいマスクが外れてしまいました。
看護婦さんが落ち着かせてくれて、また眠りました。

手術が終わり看護婦さんが
ごめんなさい、やめて、って何度も叫んでたけど何かあったの? と聞かれました。
私は言った記憶は全くないです。



全身麻酔の経験がおありの方へ、 幻覚の様な

私は今まで2回ほど、全身麻酔を経験していますが、すごく怖い、夢のような、幻覚のような…?
一度目はストレッチャーに乗せられて真っ暗な病院中をぐるぐるぐるぐるつれ回される…、
とにかく、回りが何も見えないくらい真っ暗なんです…。
二度目は、これまた真っ暗な部屋で横たわっている自分を、壁一面に沢山の目が見つめてる…

両方ともとにかく[真っ暗]なのが印象的で、今でも時々「あれはなんだったのか??」と思い出します。


全身麻酔で手術を受けた経験のある人に質問

全身麻酔で手術を受けた経験のある人に質問です。
幻覚症状が出た事がありますか?
僕は交通事故で手術後にICUに二週間いて死神らしき幻覚を何度かみました。
後は看護婦さんが昔の彼女に見えて胸を触ったらかなり怒られました。そしてベッドがキリストの祭壇らしき前にあり僕はそこで寝ていました。その時は心電図が止まる音がして看護婦さんがいそいでいたのを覚えています。
後で医者に聞きましたら死神を見る方が結構いるとの事でした。




(知っているから気になることもあります)

「知られざる私の不安」

麻酔の話。
実は少しコワイんです、麻酔。全身麻酔。
何がコワイって、たとえば気管挿管。あー、文字にすると余計コワイ。
手順や器具を具体的に知っているから逆にコワイ。
でもこれは麻酔が効いてからやってくれることなので、まな板の上の鯉、ってことで。

実は私が地味に恐れているのは、麻酔から覚醒するとき、何かヘンなことを口走らないか?ってことです。
産婦人科でオペ患を担当していたとき、術後病室に戻った患者さんが、麻酔が切れかかる頃、幻覚を起こしたり叫んだりしているのを何度も見ました。



手術後の幻覚(*_*;みなさん見たことあります?

夜に見ることが多かったんですが、どんな幻覚だったかというと…
一番笑えるのが、病室が焼肉屋になっていたんです^^;
具体的に言うと、焼肉店の中に自分のベッドがある感じで、壁とかの内装が焼肉屋なんです。
点滴袋なんて、天井から吊るすタイプだったんですが、人参・ピーマン等野菜に変わってたんです!!!
ウソォォォォ????!!!!!と思って、ナースコールを押し、看護士さんを呼んで、
「あの~、あの~、この点滴ですけど、何に見えますか?????」と訪ねましたが、普通の点滴。
この日の夜は、ずっと焼肉屋でした。



(「焼肉」です。学生さんに話したら、絶対おぼえていてもらえそうです。素晴らしい教材です)



幻覚・幻聴

まず幻覚。手術の翌々日に妻にこういったそうです。
「あそこの壁から人がたくさん出て来て、目の前を通り過ぎて、天井の換気口のすき間から出て行くんだよ」
そして幻聴
「一晩中悲鳴が聞こえる」
通り過ぎて行く人たちは、みんな穏やかな表情で、僕も「あぁ、どうも」てきな
気持ちで眼差しを送ったのを覚えています。



恐るべし、術後せん妄♪


帝王切開の全身麻酔で見えてはいけないものが見えた、壮絶な手術とは?


脊髄腫瘍の手術と病院生活

少し落ち着いてから「終わりましたよ~」「足を動かしてみて~」と声が聞こえました。目をあけると先生達や家族がぼんやり見えました。それから足を動かして見たのですが、麻酔のせいなのか、足がタコのようにうにょうにょしてるのが見えました。これが自分にとっての初めての幻覚体験だったのですが、精神的にも夢と現実の狭間にいたせいか普段あげないような暴言を吐いていた気がします。たぶん・・・。申し訳ない。



術前、術後のせん妄

麻酔から覚めると(本当には覚めてない)感謝どころか医師に暴言の限りを尽くし、暴れて管を外そうとするので拘束されたのだそうです。
ともかく全身麻酔が長いと良いことはありません。


(現場の感じがつたわります。皆さん表現が上手です)



(医療関係者のお話は、現場で注意や対応をできそうなことのヒントがいろいろありますね)

本性見たり!!

そして肩に手を置いて声をかけようとした瞬間。
『何するんじゃ!!アホンダラ!!!』
おまけに彼は奥さんの手を振り払ったのである。
(略)
とりあえず奥さんと子供をICUから出し、しっかり覚醒させてからもう一度面会していただくことにした。
ところがこの彼、なかなか麻酔から完全覚醒しない。
呼びかけては暴言を浴びせられる上、身体に触れようとすると大暴れ。

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などなど、いくつもみつかるので、関心がある方はぜひ疑似体験学習をしてみてください。


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