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Channel: 感染症診療の原則
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麻疹アウトブレイク(同時に複数)終息に向けて

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2007-2008年の流行に比べれば、千葉や関西空港の麻疹の流行規模は小さいから大丈夫的に誤解をしているひともいるようです。


感染症はある時点をこえると何をしてもとめられない、燃え尽きるまでたいしたことができないフェーズにはいります。

家事で言うならボヤでけせるかどうか。
ボヤにさえしない、火の粉がとんできたら燃えるものはないのか?あるなら燃え盛らないようにするのが先ですね。

なんで広がったのかは特に疑問はありません。感受性者が残っていることはわかっていたことです。

2013年の風疹流行のときに手を打つチャンスがあったのですがケアせずおわりました。

そして今また、ワクチンの在庫や流通が問題になってます。
学ばないのか、構造を変えると損する人がいるからなのか。


ワクチンが入手しにくくなってるなかで、産婦人科の団体が妊婦に対して注意喚起を出しました。
おそらく、ここまでやらないといけない状況になると関係者は考えていなかったとおもいます。


尼崎の保育園でのアウトブレイクもまだ終わっていません。
今日は感染研が協力するとのニュースがありました。

感染研が応援に来るとどのような情報整理や助言が行われるのか、は

第14章 アウトブレイク発生時の疫学調査

第18章 高校での麻疹アウトブレイク


が参考になります。
迅速な情報発信も必要ですが、アウトブレイクが起きる前から取り組んでいないと、問題発生時にうまくいきません。
平時から


第9章 情報の収集と活用

第13章 リスクコミュニケーションの実際

について学んでおきましょう。


感染症疫学ハンドブック医学書院

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