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Channel: 感染症診療の原則
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Diabetic foot糖尿病足 #3

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Diabetic foot糖尿病足 #3
続きます。(お久しぶり)

■微生物(途上国・アジアのData)
・グラム陰性桿菌が多い(緑膿菌を含む)。しかも耐性菌が多い。
・上記の理由(可能性として):医療にかかるまで時間がかかる。非医療従事者による抗菌薬処方。熱帯・亜熱帯気候。衛生状態が全体に悪い。
・アジアと欧州の中間のトルコは中間的な正確11

■MRSA
・2014年4月現在、MRSA関連の論文は1445報
・93%は軟部組織のみの感染症(骨は免れる)
・MRSAもMSSAも再発率は同じ
Zenelaj B
Do diabetic foot infections with methicillin-resistant Staphylococcus aureus differ from those with other pathogens?
Int J Low Extrem Wounds. 2014 Dec;13(4):263-72.
PMID: 25288579

■MDRO多剤耐性菌
・Geneva hospitalでの後ろ向き検討
①MRSAは15%。特に以前の抗菌薬使用と相関し治療の失敗が多い
②ESBLは以前の抗菌薬使用と無関係、特に治療の失敗と関係無い
③糖尿病足の感染症の再発は2.4年の観察中、約半分で生じる。64%は以前に検出されていない菌。

■多剤耐性菌のリスク
・深い、大きい、長い傷
・以前に入院歴
・血糖コントロール悪い
・増殖性網膜病変
・以前の抗菌薬使用
・骨髄炎の存在
・鼻腔にMRSA
・Biofilm関連の感染症

■嫌気性菌
・44の疫学その他の論文
・unweighted average:12%; weighted average:7.7%
・主な微生物:Bacteroides、Peptostreptococcus
・嫌気性菌の関与は予後を悪くしない。
・どうも嫌気性菌は糖尿病足の感染症では重要ではないかも。

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