次のPresenterはオーストリアのMed. Univ. of GrazのFrederike Reischies先生。
演題:Calculation of the Galactomannan-creatinine Index improves the diagnostic performance of Galactomannnan testing from Urine Samples.
・ポイント
講演はGalactomannan(GM)の分子構造から始まります。
2008年のEORTC定義にもGalactomannan(血漿、血清、髄液、BAL)は診断に用いられており、侵襲性のAspergillosis(IA)の診断に重要。
尿は検体として便利である。
問題は血流に存在するGMが尿にどのように表現されるか不明なこと。
尿中のGMの量がOptical Density Indexで表現されたとしても、尿量により希釈されるとODIは変わるだろう。そこでCretinineで希釈の程度を補正してみる・・(GM-Creatinine Index)というのが今回のアイデア。
但しIA自身の診断が難しいのでIAの可能性をPossible, Probable, Provenに分別して、GM-Creatinine Indexを検討した。
・GM-Creatinine Index
Urine GM-ODI x 100/ Creatinine level of the urine sample
・結論:
カットオフ値を0.25とすると感度は80%になった
Negative Predictive Valueは98%以上なので除外診断にも有用か?
―――――――――
次のPresenterはオハイオ州のUniv. Hosp. & Case Western Reserve Univ.のPranab Mukherjee先生
演題:Gut Bacteriome and Mycobiome in Crohn’s disease(CD):Association between Candida tropical is and CD
・CDについてまず・・
IBDのひとつ。
遺伝的、微生物的、免疫的要素、が病態に関与
腸管微生物の細菌叢の変化が病因に関与している可能性
今までの細菌叢とCDの検討は細菌が検討対象で真菌ではない。
ネズミモデルではIBDは真菌が悪化させる
ASCA level(Anti-Saccharomyces cerevisiae antibodies)はCDの診断に広く用いられている。ASCA levelはCDで有意に上昇している。
ASCA levelはCandida tropicalisの豊富さと関係がある。
・方法
今回はCD患者と健常者(親戚)における細菌叢Bacteriome、真菌叢Mycobiomeを検討。
CD患者と健常者(親戚)の便から細菌と真菌のDNAを抽出してPCRをかける。
「Microbial community richness」というものを検討する。
・結論:
①CDは細菌叢Bacteriome、真菌叢Mycobiomeの劇的な変化を伴う
②CDとCandida tropicalisとはPositive correlationあり
・今後の課題:
真菌同志の相互作用が宿主の免疫に影響するか?
真菌叢Mycobiotaの変化は、とくに一定の疾患と関係するか?
細菌叢Bacteriome、真菌叢Mycobiomeの相互作用と消化器疾患の関係は?
抗真菌薬の使用は消化器疾患とどのような関係があるか?
消化器疾患における真菌叢に食事、人種、生活習慣は影響を与えるか?
演題:Calculation of the Galactomannan-creatinine Index improves the diagnostic performance of Galactomannnan testing from Urine Samples.
・ポイント
講演はGalactomannan(GM)の分子構造から始まります。
2008年のEORTC定義にもGalactomannan(血漿、血清、髄液、BAL)は診断に用いられており、侵襲性のAspergillosis(IA)の診断に重要。
尿は検体として便利である。
問題は血流に存在するGMが尿にどのように表現されるか不明なこと。
尿中のGMの量がOptical Density Indexで表現されたとしても、尿量により希釈されるとODIは変わるだろう。そこでCretinineで希釈の程度を補正してみる・・(GM-Creatinine Index)というのが今回のアイデア。
但しIA自身の診断が難しいのでIAの可能性をPossible, Probable, Provenに分別して、GM-Creatinine Indexを検討した。
・GM-Creatinine Index
Urine GM-ODI x 100/ Creatinine level of the urine sample
・結論:
カットオフ値を0.25とすると感度は80%になった
Negative Predictive Valueは98%以上なので除外診断にも有用か?
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次のPresenterはオハイオ州のUniv. Hosp. & Case Western Reserve Univ.のPranab Mukherjee先生
演題:Gut Bacteriome and Mycobiome in Crohn’s disease(CD):Association between Candida tropical is and CD
・CDについてまず・・
IBDのひとつ。
遺伝的、微生物的、免疫的要素、が病態に関与
腸管微生物の細菌叢の変化が病因に関与している可能性
今までの細菌叢とCDの検討は細菌が検討対象で真菌ではない。
ネズミモデルではIBDは真菌が悪化させる
ASCA level(Anti-Saccharomyces cerevisiae antibodies)はCDの診断に広く用いられている。ASCA levelはCDで有意に上昇している。
ASCA levelはCandida tropicalisの豊富さと関係がある。
・方法
今回はCD患者と健常者(親戚)における細菌叢Bacteriome、真菌叢Mycobiomeを検討。
CD患者と健常者(親戚)の便から細菌と真菌のDNAを抽出してPCRをかける。
「Microbial community richness」というものを検討する。
・結論:
①CDは細菌叢Bacteriome、真菌叢Mycobiomeの劇的な変化を伴う
②CDとCandida tropicalisとはPositive correlationあり
・今後の課題:
真菌同志の相互作用が宿主の免疫に影響するか?
真菌叢Mycobiotaの変化は、とくに一定の疾患と関係するか?
細菌叢Bacteriome、真菌叢Mycobiomeの相互作用と消化器疾患の関係は?
抗真菌薬の使用は消化器疾患とどのような関係があるか?
消化器疾患における真菌叢に食事、人種、生活習慣は影響を与えるか?