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Channel: 感染症診療の原則
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ワクチン未接種者の出席停止措置

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日本小児科学会が2012年1月にUpdateした「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 は、学校や校医さんだけでなく、行政や医療に関わる人たちにも参考になる情報です。

一番うしろには、登園基準が一覧表にまとまっています。


麻疹の7ページのところが気になりました。

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感染拡大防止法:空気感染であるため、学校などの集団の場では、1 名の発症があった場合、速やかに予防接種歴を聴取する。未接種の場合、患者との接触後、72 時間以内であればワクチンにて、4 日以上 6 日以内であればガンマグロブリンにて、症状の軽減が期待できる。
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これでは対応が遅くなるので、文部科学省/厚生労働省/国立感染症研究所では、入園や入学時、新年度初めの接種歴の確認を推奨しています。

つまり、1例でたら、出席停止(自宅隔離)しなくてはならない、曝露後対応をしなくてはいけない感受性者やハイリスク層は誰で、どれくらいいるのかすぐに判断できないといけないわけです。
この時点で聴取をするのはとても難しい。

家庭の方針でワクチンを接種していない場合、最低でも3週間近くは自宅待機になりますので、子どもの年齢によっては保護者は仕事を休んだり、保育者をさがしたりしなくてはなりません。

保護者の年齢郡も症例報告が多く、2回接種していない人たちも一定数いるので、お迎えにきた保護者(きょうだい)が発症するリスクもありますね。


未接種者の出席停止については、秋田県での対応が参考になります。

Control of a measles outbreak by prohibiting non-vaccinated susceptible students from attending school in Akita Prefecture, Japan.
Jpn J Infect Dis. 2011;64(4):309-11


入学前に厳しい予防接種歴チェックをしている国では、感染症流行時には自宅待機になることを承諾する同意書を保護者が提出します。
(こどもが学習の権利の制限を受けることになるので)


症状が出る前に実際には2次感染がおきるので、自宅待機の間には、その子が発症したり体調不良にならないか、保護者が観察する必要もあります。

米国では州や施設によって少しずつことなります。

MMWRの病院内での麻疹感染拡大事例にもあるように、受診時に注意も必要です。
予防接種をしていない場合の受診法についてもあらかじめ情報提供が必要です。

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